オリックスの主砲、吉田正尚外野手(27)とエースの山岡泰輔投手(25)の契約が未更改とあってファン、関係者を心配させている。ともに一度も〝保留〟会見をやらないままに越年。コロナの影響でオフ期間が短縮されて日程調整が難しかったこともあるが、下交渉で条件の折り合いがつかない状態が続いている。
打率3割5分で首位打者を獲得した吉田正は年俸2億円からの大幅アップが見込まれ、逆にケガに泣いた山岡は4勝5敗と結果を出せず、年俸1億円からダウン提示の可能性がある。投打の主軸だけにSNS上では「まだ終わってなかったのか!?」と驚きの声も上がる一方「いつになったらするんだ? 大丈夫なん?」「もし契約しなかったらどうなるんだ」「こじらせてはないと思うけど…」などと気をもむファンが増えている。
球団関係者は「吉田は全試合出場での首位打者だし、ヨソなら4億円くらいいってもおかしくない。おそらく仲のいい(ソフトバンク)柳田(6億1000万円)なんかを意識しているはず。他球団の選手の情報も踏まえて交渉しているだろう」と見ている。また、6月に左わき腹を負傷して長期離脱を強いられた山岡についても「試合中のことだし、エースという立場を考えたら現状維持でもいいんじゃないか。2人とも賢い選手だし、紛糾しているわけではない。(1月)中旬には落としどころが見つかると思う」とした。
とはいえ、ここまで長引くとイメージはよくはなく「どちらかと言えば球団の方が〝何やっているんだ〟と思われてしまう。一日でも早く終わらせてほしいよ」と関係者は祈るばかりだ。
(金額は推定)