陽だまりに包まれるカフェでコーヒーと朝食を「ANY B&B+COFFEE」【奈良駅】

奈良駅と近鉄奈良駅から歩いて約8分、奈良公園・ならまち方面への観光にも便利な場所に、隠れ家のように佇む「ANY B&B; + COFFEE(エニー ビーアンドビー+コーヒー)」。2019年に開業した1日1組限定の宿泊と自家焙煎のスペシャルティコーヒーを楽しめるカフェです。8時からオープンしていたので、散歩がてらにゆるりと寄ってみたので紹介します。

1階はカフェ、2階は1組限定宿の「ANY B&B + COFFEE」

青枠のレトロな外観で、やすらぎの道沿いにある「ANY B&B; + COFFEE(エニー ビーアンドビー+コーヒー)」。

2階は1日1組限定で宿泊が可能。奈良旅をゆるりと満喫できます。1階のカフェでは、オーストラリアのメルボルンでバリスタとロースターの経験を積まれたご夫婦が淹れる自家焙煎のコーヒーと、自家製グラノーラやホットサンドウィッチ、グルテンフリー・ヴィーガンのスイーツを一緒にいただけます。

スペシャリティコーヒーの定期便や植物由来のパックでのコーヒー豆のネット販売など、サステナブル(持続可能)なコーヒーの暮らしを発信しています。

お店ですぐ目に入る、アーティスト・Kenta SENEKT(ケンタ セネクト)さんが壁に描いた取り合う手は印象的。

外には腰掛け椅子、6〜7人ほどが入れる小さな店内は壁側に長椅子と小さな机が置いてあり、入店時の手消毒と換気、清掃時のアルコール除菌も徹底しています。

アフリカのコーヒー豆に癒やされる

焙煎しているのは、ケニヤやエチオピアなどのアフリカ産のコーヒー豆のみ。

フィルター珈琲、カフェラテ、エスプレッソ、モカプレッソ、チャイラテ、チョコラテ、カルピス、玉露、ホットミルクとコーヒー系以外もそろっており(400円〜)、追加30円で豆乳変更も可能です。

「カフェラテ」(550円・税込)は、香りも味も力強いエスプレッソにミルクが溶けこみまろやか。ラテアートからもα波が流れているような気がして五感が緩みます。

こちらは「チャイラテ」(600円・税込)。セイロインティーをベースに世界から集めたスパイスを独自ブレンドした「PRANA CHAI(プラナ チャイ)」を牛乳と合わせていて、コーヒー以外もこだわっています。オーストラリアの蜂蜜の優しい甘み、茶葉とスパイスの香りの余韻でリラックス効果が高まりました。

朝からうれしい!ホットサンドウィッチ

ドリンクに合わせたいホットサンドウィッチは「小倉」「ハム・キュウリ・トマト」「スマッシュドエッグ」の3種類(450円・税込)。さらに、チーズ・ハム・キュウリ・トマトを加えてオリジナルサンドも作れます(各種追加50円)。

チーズを追加した「スマッシュドエッグ」は熱々サクサク!存在感ある卵にチーズがとろけて最高。

至福の朝ごはんの完成です。

グルテンフリー・ヴィーガン向けの自家製グラノーラと焼き菓子も

ガラスケースに並んでいるのは、奈良市きたまちにある、オーガニックにこだわるヴィーガンとグルテンフリーのお菓子屋さん「Somi sweets&coffee(ソミ スイーツ アンド コーヒー)」の焼き菓子です。

焼き菓子は日替わりで2〜4種類。この日の午前中は「キャロットケーキ」(460円・税込)と「ダブルレモンケーキ」(400円・税込)があり、別日には「安納芋とココアのマフィン」などもありました。

いただいたのは「キャロットケーキ」。無農薬の米粉のケーキは重みがありしっとり。有機野菜の人参は粒感もあり風味良く、白く硬めのクリームは甘くレモンが爽やかで、体喜ぶ自然の甘みです。

スパイシーなチャイラテと香り豊かなセットになりました。

コーヒーカップを両手で包んで奈良時間

最後に、店内の器にも注目しましょう。

お店のカップやお皿は、奥さまのチハルさんのご友人であるメルボルンのセミックアーティスト・デイジーさんの作品です。デイジーさんが育ったスコットランドの田舎町の景色や自然に感化され生まれた作品。

静かな青色は温かく、厚みあるカップをそっと手で包むと、取っ手付きのカップにはないじんわりとした安らぎが訪れます。

陽だまりの縁側で魔法にかけられたように、時がゆっくりになるひととき。「主役は人。感動や興奮、体験といった目に見えない価値を創造し伝えていきたい」という想いあるご夫婦と、会話とコーヒーを楽しみながら奈良の物語を綴ってみてはいかがでしょう。

ANY B&B; + COFFEE

住所:奈良県奈良市西城戸町23-4

カフェ営業時間:8:00〜17:00

定休日:木

交通:「JR奈良駅」「近鉄奈良駅」より徒歩約8分

HP(問い合わせ):https://helloanyjapan.com/

[All photos by kurisencho]

© 株式会社オンエア