綾野剛「愛を育んで作ったとても大切な作品」「私にとっての集大成」 映画「ヤクザと家族」イベント

俳優の綾野剛が、11日に都内で行われた映画「ヤクザと家族 The Family」の完成報告トークイベントに、共演の舘ひろしらと登壇。作品について語り、新成人にメッセージを送った。

トークイベントは、「本作を一言で表すとしたら?」のお題への、登壇者の回答からスタートした。綾野は、作品内で父のような存在となるヤクザの親分を演じた舘と同じ「愛」と回答。打ち合わせなく同じ答えとなったことに、舘が「愛し合ってますから」と語り、共演者の笑いを誘っていた。

その後、成人の日のイベントとなったことから、綾野が新成人にメッセージを贈った。綾野は、コロナ禍に置かれた新成人を心配しつつ、「家の中で夢を膨らませること、自分の可能性を時間をかけて育んで欲しい」「ここに立つ自分たちの姿をみて、今日の話を聞いて、もし映画に関わる仕事をしたいと思って(それが実現した時には) この話を聞いていたと ぜひ声をかけて欲しいです。ぜひ一緒に仕事をしたいです」とエールを贈った。

最後のあいさつでは、「愛を育んで作ったとても大切な作品になりました。私にとっての集大成となった映画で、そしてこれからの僕にとっての一番のライバルになるのだろうと予感がしています。映画を観終わった後、家族の一員になれたらなと思うので、ぜひよろしくお願いします」 と本作への熱い想いを明かした。

イベントには他に、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、藤井道人監督が登壇した。

「ヤクザと家族 The Family」は、1999 年、2005 年、2019 年の変わりゆく3つの時代を舞台に、ヤクザとして生きる道を選んだ男の物語が展開される作品。ヤクザの主人公・山本を綾野剛が演じている。また、山本に手を差し伸べるヤクザの組長・柴咲を、ヤクザ役が43 年ぶりとなる舘ひろしが演じている。他には、尾野真千子、寺島しのぶらが出演している。監督は、第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した「新聞記者」の藤井道人が務めている。

ヤクザと家族 The Family
2021年1月29日(金) 全国公開
配給:スターサンズ/KADOKAWA
©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

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