【第3四半期】ウエルシアHD、売上+10.8%、営業利益+34.1%

【2021.01.12配信】ウエルシアホールディングスは2021年2月期 第3四半期決算を公表した。それによると、対前年同期比で売上+10.8%、営業利益+34.1%など好評だった。

ウエルシアホールディングスの2021年2月期 第3四半期決算(2020年3月1日~2020年11月30日)は、売上高7104億800万円(前年同期比+ 10.8%)、営業利益 329億7100万円(同+ 34.1%)、 経常利益350億9500万円(同+ 32.3%)、純利益 216億9200万円(同+ 36.2%)だった。

この期間のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、個人消費や企業活動は大きく収縮し景気後退局面となった。緊急事態宣言は5月に解除され経済活動の再開の動きが見られたものの、新型コロナウイルス感染症は再拡大しており先行きは極めて不透明な状況。
同社グループが主に事業を行うドラッグストア業界においては、大手同士等の業界再編や異業種を含む競争が激化している。また、新型コロナウイルス感染症拡大による衛生関連需要の高まり、外出自粛によるライフスタイルの変化、医療機関への受診抑制等、顧客や患者の動向が大きく変化した。
このような状況のもと、同社グループでは、営業時間の短縮(時短営業最多839店舗、うち休業最多48店舗)、政府の要請である3密回避のためチラシ販促の一時自粛など、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けつつ、感染防止策や衛生管理を講じながら営業を継続し商品供給及びサービスの提供に努めた。
物販については、テレワーク等による化粧品メイク需要の減少等の影響があったが、感染症予防対策商品や食品等の需要増により売上高は好調に推移した。
調剤については、薬価改定の影響に加えて、受診抑制による処方箋枚数の減少、長期処方の増加による処方箋単価の上昇等の影響もあったが、ウエルシアモデルを推進し、調剤併設数は1,595店舗(前期末比153店舗純増)となった。
また、販管費については、人時コントロールによる店舗人時数管理の徹底や自動発注等の推進による店舗業務の効率化など、人件費を中心とした販管費の適正化に努めつつ、積極的な採用も継続した。
M&Aにおいては、2020年3月1日付で、高知県を地盤とする株式会社よどや(24店舗)を株式取得により子会社化し、同年6月1日付で群馬県を中心に店舗展開する株式会社クスリのマルエ(59店舗)を株式追加取得により子会社化した。同年7月1日付で愛媛県を中心に調剤薬局を展開する株式会社ネオファルマー(10店舗)、株式会社サミット(3店舗)を株式取得により完全子会社化。同年11月2日には上新電機株式会社の近畿地区5店舗のドラッグストアをウエルシア薬局が譲り受けた。
出店と閉店については、グループ全体で104店舗の出店と15店舗の閉店を実施し、当第3四半期末のグループの店舗数は2,202店舗となった。

品目別売上(対前年同期比)では、医薬品・衛生介護品・ベビー用品・健康食品 113.7%、調剤 112.3%、化粧品99.0%、家庭用雑貨112.0%、食品 114.8%。食品の伸びが最も大きく、化粧品は前年同期を下回った。

通期業績予想は直近の公表から変更はなく、売上高9541億円(前期比+9.9%)、営業利益 433億円(同+14.5%)、経常利益 462億円(同+14.5%)、純利益 253億円(同+ 11.0%)を見込む。

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