オリ、助っ人2桁勝利は14年間不在 ディクソン先発再転向で負の歴史止められるか?

オリックスのブランドン・ディクソン【写真:荒川祐史】

助っ人投手が2桁勝利を挙げたのは2006年のデイビーが最後に

昨季は2年連続最下位に終わったオリックス。最後のリーグ優勝は1996年と、12球団で最も遠ざかっており今季は中嶋新監督のもと25年ぶりのリーグ優勝を目指すことになる。先発では山本由伸、山岡泰輔の2枚看板が健在だが“助っ人投手”に限ってみれば2桁勝利を達成した投手は14年間現れていない。

直近で最も2桁勝利に近かったのは2018年のアンドリュー・アルバース。この年は前半戦だけで9勝をマークしたが後半戦は白星に恵まれず腰痛も発症し19試合の登板で9勝2敗、防御率3.08の成績に終わった。チームはシーズン中に2年契約を結んだが、その後は目立った活躍が出来ず昨シーズンオフに自由契約となった。

10勝の壁を乗り切れなかったのはブランドン・ディクソンだろう。2013年に8勝、2014年から3年連続で9勝、2017年は8勝、2018年は怪我もあり4勝に終わると2019年からリリーフに転向している。だが、今季は先発再転向のプランもあり初の2桁勝利に期待がかかる。

オリックスの助っ人で最後に2桁勝利をマークしたのは2006年のトム・デイビー。2007年から2020年までの助っ人投手の勝利数は以下の通りだ。

○2007年
8勝 デイビー
3勝 カーター
2勝 セラフィニ

○2008年
4勝 オルティズ

○2009年
1勝 ボーグルソン

○2010年
2勝 レスター

○2011年
8勝 フィガロ
3勝 マクレーン
1勝 朴賛浩

○2012年
5勝 マクレーン
4勝 マエストリ

○2013年
8勝 ディクソン
7勝 マエストリ

○2014年
9勝 ディクソン
3勝 マエストリ

○2015年
9勝 ディクソン
5勝 バリントン

○2016年
9勝 ディクソン

○2017年
8勝 ディクソン
2勝 コーク、ヘルメン

○2018年
9勝 アルバース
4勝 ディクソン
2勝 ローチ

○2019年
4勝 エップラー
2勝 アルバース、ディクソン

○2020年
4勝 アルバース
3勝 ヒギンス(Full-Count編集部)

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