龍馬の妻おりょうを曲に 15日CD発売 横須賀の椿さん

おりょうをモチーフにした「鳴龍」のCDを手にする椿さん=横須賀市内

 神奈川県横須賀市を拠点に活動するシンガー・ソングライターの椿優衣さんが、坂本龍馬の妻おりょうをモチーフにした曲「鳴龍」を制作した。晩年を横須賀で過ごしたおりょうの命日に当たる15日にCDを発売、同日と17日には市内でライブイベントを開く。

 「鳴龍」は龍馬を思うおりょうの心情を描いた曲。「駆け抜けた人生を 悔やむことなどなく」といった龍馬への思いを込めた歌詞と、聴く人を引きつける強さのあるメロディーが特徴だ。椿さんは、曲を作る中で「おりょうさんはただ強いだけでなく、天真爛漫(らんまん)な人だと感じた。龍馬への愛がシンプルに伝わる曲にした」と話す。

 ウィリアム・アダムズ(三浦按針)ら、これまでも横須賀の歴史にゆかりのある人物の曲を制作する機会が多かった椿さん。「鳴龍」の制作は市内で歴史ファンが集う居酒屋「やきとり竜馬におまかせ」(同市日の出町)店主の齋藤秀一さんとの縁がきっかけだ。

 ライブでワンフレーズを披露したところ反響があり、CD化することに。歴史の資料などを調べ、「先入観を持たず、自分の中にあるおりょうさんを大事に制作した」という。

 椿さんは「歴史に詳しくない人にも聴いてもらいたい」と呼び掛ける。CDは3曲収録で1500円。インターネットサイト「ARTIST BASE」から購入できる。

 また、15日には齋藤さんの店で、17日にはおりょうの墓がある信楽寺でライブイベントを行う予定。問い合わせは、やきとり竜馬におまかせ電話046(825)8727。

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