土井裕泰監督 菅田将暉と有村架純には「毎日自由に演じてもらった」 映画「花束みたいな恋をした」イベント

映画「花束みたいな恋をした」の監督を務めた土井裕泰が、12日に都内で行われた、映画「花束みたいな恋をした」の完成報告イベントに、俳優の菅田将暉、有村架純と登壇。撮影やドキドキしたシーンなどについて語った。

土井監督は冒頭のあいさつで、「実は去年の1月12日、今日からちょうど1年前がクランクインの日でした。思いもしないことがたくさん起きた1年でしたが、完成を報告させていただけることが本当にうれしいです」と、コロナ禍に見舞われながらも公開できたことについて喜びを見せた。

撮影については、「(菅田と有村が演じる)麦と絹という2人の主人公が、本当にどこかの町でちゃんと生きている人たちに見えるよう意識しました。出会ってから告白し、付き合って、暮らし始めるまで。彼らには毎日自由に演じてもらったし、ひとつひとつの場面にウソがないよう日記のように積み重ねていけば、最終的にはたくさんの人に伝わる普遍的なラブストーリーになるかなと、描いていました。」と、丁寧に本作を作り上げたことを明かした。

ドキドキしたシーンについてはファミレスのシーンを挙げ、「菅田くんともファミレスってこういう話してるよなあ、家ではなくファミレスで話すことに意味があったよね、と話していたんです。家だと話がまとまらないから、ファミレスで世間の人とつながりながら、自分を律しながら冷静に話さないといけない。見ていてヒリヒリしました。」と、手ごたえのあるシーンとなった様子を見せていた。

「花束みたいな恋をした」は、偶然の出会いから恋に落ちた、菅田将暉演じる大学生の山音麦(やまねむぎ)と有村架純演じる八谷絹(はちやきぬ)の”最高の5年間”を描いた作品。「東京ラブストーリー」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」などのテレビドラマを手掛けた脚本家の坂元裕二が、初の映画オリジナルのラブストーリーを書き下ろした。監督は、「罪の声」の土井裕泰が務めている。

花束みたいな恋をした
2021年1月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか、全国公開
配給:東京テアトル、リトルモア
(C)2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

© 合同会社シングルライン