新たな観光資源の創出を目指し、真鶴町が県内初の養殖に取り組むイワガキの愛称が「鶴宝(かくほう)」に決定した。生産者は「日本一のイワガキにしたい」と意欲を燃やしている。
町は昨年8~9月に愛称を公募し、全国から465件の応募があった。選考の結果、同町真鶴在住で、自動車販売業の二見和幸さん(57)の案に決定した。
8日、松本一彦町長からイワガキの試食券などの目録を受け取った二見さんは、命名の理由について「真鶴らしさを取り入れた」と説明。その上で、「子や孫など、後の世代に宝物として残したいとの思いを込めた」という。
愛称はブランド名としての商標登録も視野に、今年5月からの初出荷の際などに使われる予定。生産者代表の皆木孝行さん(39)は「長年育ててきたイワガキに名前が付き、身の引き締まる思い」と話した。
松本町長は「これを機に真鶴の良さを知ってもらうためにも、町としても最大限のサポートをしたい」と話している。