【堀江政経塾】ホリエモン 日本が生き残るには「ロケットと人型ロボットへの投資しかない」

講演する「堀江政経塾」の斉藤健一郎塾長

実業家のホリエモンこと堀江貴文氏(48)の名を冠した「堀江政経塾」の第3回定例会が13日、都内で開催され、外部講師を務める堀江氏が登壇。日本が発展するために「ロケット」と「人型ロボット」分野への集中投資を塾生に説いた。

政治家の育成・輩出を目指した実践型の同塾は、昨年11月に開講。堀江氏やNHKから自国民を守る党の立花孝志党首らが指導に当たり、この日も2人が講演した。

これまで堀江氏は塾生に出馬する選挙の選定やITを駆使した有権者の声の収集する仕組みづくりなど、令和時代にあるべき政治家の姿を説いていたが、この日は日本経済や産業が発展するためのホリエモン流の中長期的な政策ビジョンに言及した。

「日本で人口が爆発的に増えることはもうないし、社会福祉にいくらお金をかけても発展しない。日本が豊かであり続けるには科学技術に投資するしかない。(防衛予算の拡充は)兵器の開発につながるというが、先端技術はすべて軍事から出てくる。今の生活が豊かになっているのは、そこで生まれた果実を享受しているから。政治的にハードルは高いが、やらない限りは国力は下がっていく」

さらに日本の強みが生かせる科学技術の分野に「ロケット」を挙げた。

「ロケットは東や南に打ち上げるが、日本は太平洋でがら空き。また部品はさまざまな高度な技術が使われ、厳しい輸出規制がある。その点、日本は国内調達でき、さまざまな点で地の利がある。他国はサービスを買うしかないから未来永劫、日本に税金を納めることになる」

堀江氏はロケットの打ち上げ企業を立ち上げ、宇宙開発に取り組んでいるのも将来性を見越してのものだ。

さらに「人型ロボット」も重点分野に推奨した。「宗教的問題で、キリスト、イスラム教圏ではヒューマノイドロボットは神への冒涜となる。この分野の論文のほとんどは日本の研究者。だから勝てる可能性がある」とニッチな分野で、力を注ぐべきとした。

「国家の存亡を考えた時、科学技術への集中投資は重要。皆さんが政治家になった暁には科学技術の振興を具現化して、発展できるような国家体制を作ってもらいたい」と堀江氏は塾生らに熱弁した。

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