冬のエギングはボートからの「ティップラン」がおすすめ!【ヒロセマン解説エギング入門vol.5】

釣って楽しい食べて美味しい料理もカ~ンタンなアイドルターゲット、イカを釣ってみたい!&もっと釣りたい!アナタに送る、いまさら聞けない入門ハウツー企画。エギングのイロハをヒロセマンが伝授します! 難しく考えず、頭を柔らか~くして読みましょう!

【Profile】
広瀬達樹(ひろせ・たつき)
一週間が10日欲しいメジャークラフトのアイテムプランナー兼プレイヤー。一般の釣り人目線からの釣行をモットーとし、本当に使いやすく釣れるアイテムの開発に役立てている。

真冬でも熱くなれるボートでの釣法とはイカに!?

広瀬「さぁ始まった、エンジョイエギング!…とは言っても寒くてイカはちーっとも釣れないし、年末年始は温泉に入ってゆーっくりしたいのでやめますか!」

前半はそれでもなにかしらの正当っぽい理由ではありますが、後半は完全に個人的ですよね。

広瀬「じゃあ前半だけで!」

ダメです。

広瀬「でも釣れないんで連載なんてやってる場合じゃないですよ!」

まさにその連載で公言されるとは思いませんでしたね。ダメです、とにかく釣ってください!

広瀬「そんな嫌な実釣取材から逃げるために乗った船の上からたまたま落ちたエギがボトムまで沈み、回収時に釣れたのが、のちのティップランの始まりであった!」

なにをテレビ番組のエピソード風に解説しているんですか!

広瀬「そうだったら面白いかなと」

しかもウソ!

ティップランエギングQ&A

Q:「どんなイカが釣れるの?」

A:「メインはアオリイカです」

広瀬「エギングのメッカ、南紀の冬に地元の釣り人がやっていたのがそもそもということで、もちろんメインはアオリイカ。ただし、オカッパリのエギングでもアオリイカ以外のイカが釣れることがありますが、それとまったく同じで、エギに反応するのであれば種類を問わず釣れるでしょう」

広瀬「でもオカッパリから釣れにくくなるからボートで沖に出てディープにいるイカを狙うというのはあながち間違えではありません」

それがティップランだと。

広瀬「そう、今回のテーマです」

ティップランのダイジナトコ:「ボートの釣り」であること

広瀬「ティップランは、基本能動的に釣り人から仕掛けるのではなく、ブラックバスのドラッギングやカジキのトローリングのようにボートが動くことでボトム周辺のイカを誘う釣りです。ただし、エンジンで引きまわすのではなく、風の力を利用してナチュラルに動くのが特徴ですね」

基本の釣行スタイル

風の吹いてくる側に立ち、横移動しているエギをアクションさせるのが基本型。なので立ち位置は決まっている。

ポイントの心配はなし!

ガイド船なので、船長がポイントをチョイスし、深さをアナウンスしてくれる。釣ることだけに集中できるのはうれしい。

イカの動きから生まれた釣り

エギが届く岸寄りのシャローにいたアオリイカが水温低下によって水温が安定するディープに移動するので、岸から狙えない冬に釣るにはマストだが、もちろん年中楽しめる。

ティップランエギングQ&A

Q:「オカッパリより釣れる?」

A:「比べられる釣りではありません」

広瀬「こんなことを言うのはアレですが、ポイントを探す必要がないのでラクはラクで、数も釣りやすいし、型も良いのが釣れます。ただし、良いシーズンと悪いシーズンがあるのは岸もボートも同じで、いまはあまりいい周期ではないのが正直なところ。釣りに絶対はありません!」

冬でも釣れるんですか?

広瀬「まぁ基本的にイカが居るポイントにボートで行くので、冬だけってことはなくて、年中無休です」

冬のオカッパリは釣れない?

広瀬「そうですね。岸からドーンと深ければいいですけど、基本的には水温が安定するディープにイカが動くので岸からは届きません」

てことは、ボートからやるエギングってことですか?

広瀬「うーん、エギを使うのでエギングではあるんですが、根本的に釣りが違いますね。温泉とスーパー銭湯くらい違います」

よく分かりません。

ティップランエギングのダイジナトコ:「所作」は丁寧に!

広瀬「まずはエギを投入。サミングしつつフォールさせて、着底後はすぐアクション。これで根がかりは防げます。ワンピッチワンジャークで4~5回動かしたらテンションをかけ続けて数秒ポーズ。何度か繰り返したらフォールで繰り返し。ボトム付近を狙うので浮かせ過ぎないようにしてください」

①エギを投入
②フォール→着底
③アクション
④ポーズ

ファイトは焦らず確実に

ダートで寄せてポーズで食わせはエギング同様。ゆっくり大きくアワセたら、テンションをかけ続けて寄せよう。

取材当日は厳しい状況ながらも1杯をキャッチ!いつ何たるときも基本を忘れるべからず! スゴイぞヒロセマン!! さすがヒロセマン!!

今回使用したタックルはこちら!

ロッドはティップラン専用モデル!

●ロッド:ソルパラSPXJ-S680L/TE(メジャークラフト)
●リール:バリスティックLT3000S-CXH(DAIWA)
●ライン:弾丸ブレイドエギングスペシャル0.5号(メジャークラフト)
●リーダー:弾丸フロロショックリーダーエギング専用1.75号(メジャークラフト)

ソルパラは持ち運びに便利な2ピース仕様。ティップ部は小さいアタリなど微かな穂先の変化も分かるよう視認性を高めたイエローカラーに。

エギはティップランに向けた「特殊装備」仕様

餌木蔵2.5号(メジャークラフト)+ノーズコーンシンカー(ジークラック)

通常のエギでは狙わない水深(20~100m!)で使うので、沈めるためのウエイトが必要になる。

ウェイトは水深で選ぼう

ウエイトは水深の2/3程度が目安。50mなら30gだ。そのために細かくウエイト設定されている。

カブキオレンジでヒット!

「もうちょい簡単かと思ったんだけど」とヒロセマン。出船後4時間を超えての1杯目。プラスウエイトは30gだった。

広瀬「今回はティップランの名前と釣り方の基本だけでもしっかりと覚えて帰ってくださいね!ってことで、レッツエンジョーイエギング! 次回に続きます」

ヒロセマンのティップラン実釣模様は下記の「ルアルアチャンネル」もチェックすべし!

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