2020年に神奈川県内で発生した土砂災害の件数は104件(速報値)に上り、全国で3番目に多かったことが、国土交通省の集計で分かった。県によると、県内でも雨量がかさんだ7月豪雨の期間中に三浦半島で崖崩れが多発した影響が大きいという。
人的被害も発生し、逗子市内で2月に起きた斜面崩落で通行中の女子高校生が死亡。三浦市内では、7月に住宅の一部が損壊する被害が出た。
市町村別の内訳は、横須賀市が最多の38件。逗子、鎌倉両市が各15件、三浦市12件、横浜市7件、相模原市5件と続いた。
7月豪雨時は、これらの地域を中心に計61件の土砂災害が発生した。横浜地方気象台によると、7月の総降水量は、平年値の4.1倍を記録した山北町をはじめ県内各地で平年を大きく上回っていた。