カブス前編成部長のエプスタイン氏がMLBのコンサルタントに就任

米球界屈指の切れ者として知られるエプスタイン氏

米大リーグ機構(MLB)は14日(日本時間15日)、昨年カブスの編成本部長を退任したセオ・エプスタイン氏が、コンサルタントに就任したと発表した。

仕事内容は「これまで検討されてきたルール変更を、コミッショナーオフィスや球団の野球分析の専門家と協力して、影響を考えながら判断していく」ことだという。

エール大学出身のエプスタイン氏は、2002年に28歳でレッドソックスのGMに就任すると、データ解析を重視してチーム再建に着手。04年に86年ぶりのワールドシリーズ制覇へ導き「バンビーノの呪い」を解いた。12年から編成本部長としてカブスを立て直し、16年に108年ぶりの世界一をもたらして「ヤギの呪い」も解いた。

エプスタイン氏は声明で「業界全体の関係者らと協力しながら最高なバージョンの野球試合を作っていければと思います」と決意を表明した。

米スポーツ専門局ESPNのバスター・オルニー記者は、自身のツイッターに「MLBは頭のいい動きをした。エプスタイン氏は球団関係者と選手の両方から尊敬されており、(意見が食い違うことが多い)MLBと選手会を真ん中の妥協点に導く手助けをしてくれる人物」と投稿。納得の人事といえそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社