京都府精華町の近鉄狛田駅東側で進む都市整備が大詰めを迎えている。区画整理を終え、30日には車が行き交えないほど狭かった駅前の踏切が移設される。今秋までに駅改札口の新設やJR線の踏切移設も終わる見通しで、町が計画した同駅東のまちづくりはほぼ形が整うことになる。
狛田駅東では、2007年度から町北部の拠点として約9.2ヘクタールで土地区画整理事業が進められた。住宅地や駅前ロータリーが整備され、昨年換地処分を終えた。
ただ住宅が増える一方、区画整理された地域から近鉄線、JR線を横切って府道八幡木津線に至る東西の道路は幅3.4メートル程度しかなく、踏切は車1台分の幅しかなかった。
そのため町は狛田駅舎を一部改修し、駅前ロータリーに面した東改札口を新設することに合わせて、踏切の移設を計画。近鉄狛田、JR下狛の両駅の約100メートル南に整備した幅約8.5メートルの道路上に新しい踏切を設けることにした。
近鉄側は30日午前1時に既存の踏切を閉鎖し、新しい踏切の利用を始める。JR側は今秋に移設工事を終える予定という。狛田駅の東改札口は今年6月下旬の開設を目指している。
町都市整備課は「今の踏切は幅が狭く、朝の時間帯は混雑していた。広い踏切にすることで安全に通行してもらいたい」としている。