洗面所の壁紙をリフォームしておしゃれに。選び方と張替え費用の相場

洗面所の壁紙に求められる条件や、おしゃれ空間に仕上げるコーディネート例を紹介します。さまざまな実例の中から、自身のイメージにマッチするコーディネートをみつけてください。

湿気の溜まりやすさから、カビや汚れの印象が強い洗面所。洗面所は使用頻度が高く、水回りゆえにカビの発生や汚れ、臭いが気になる場所です。毎日快適かつ清潔に使うためにも、おしゃれで機能性の高い壁紙を選びましょう。

洗面所の壁紙の選び方

洗面所の壁紙は、便利な機能のついたものを選ぶのがおすすめです。まずは、洗面所に最適な壁紙を選ぶポイントを紹介します。

機能性を重視して壁紙を選ぶ

洗面所に最適なのは、防水加工や防カビ機能、抗菌機能を備えた機能性壁紙です。とくに防カビ機能と抗菌機能は重要で、洗面所などの水回りでは、「カビを繁殖させない環境づくり」が求められます。以下、機能性壁紙における代表的な機能を紹介します。

防水機能

洗面所と浴室がつながっている場合、結露対策として防水機能のある壁紙が活躍します。ただ、完全にメンテナンス不要というわけではありません。

水汚れはこまめに掃除しましょう。表面がラミネート加工されたものや、凹凸のないツルツルとしたタイプなら、拭き掃除がしやすく衛生的な状態を保てます。

防カビ機能

防カビ機能とは、表面に施した特殊加工により、カビの生育を抑制する機能を指します。私たちが見慣れている黒カビの元は、空気中に浮遊するカビ胞子(カビ菌)です。カビは以下の条件が揃う場所を好み、さまざまな箇所に付着して成長します。

  • 室内温度が20~40℃の場所
  • 湿度の高い場所
  • エサが豊富な場所

洗面所は、上記条件をすべて満たす場所です。洗面所に脱衣所や浴室が隣接する場合、入浴するたびに湿気がこもり、室内温度と湿度が上がります。湿気が液化して水滴になると、そこにカビが発生します。

カビは極めて雑食で、人間の垢や皮脂、空気中のゴミ・チリまでエサにします。ある程度繁殖が進むと、目に見える黒ずみや汚れ、嫌な臭いの原因となります。

一度生えたカビは頑固で、なかなか落ちません。こまめな掃除や換気で対策できますが、お手入れの手間は増える一方です。防カビ機能を備えた壁紙を使えば、手間なくカビの発生を防げます。

汚れ防止機能

メンテナンス性の高い汚れ防止機能を備えた壁紙もおすすめです。洗面所では、洗顔や歯磨きによる水滴の飛散、洗濯用洗剤の飛び散りが頻繁に起こります。防汚機能のある壁紙は、こうした水汚れに強く、室内を清潔な状態に保ちます。

抗菌機能

洗面所の壁紙には、目に見えない細菌が付着しています。カビ菌もそのひとつで、繁殖を防ぐには抗菌機能が欠かせません。最近は防カビと抗菌機能を備えた機能性壁紙も販売されています。家族の健康を守るためにも、抗菌性の有無をしっかりと確認しましょう。

消臭機能

水回りには、消臭機能ある壁紙もおすすめです。壁紙における消臭機能は、消臭剤を配合したタイプと、酵素や触媒によって臭い成分を分解するタイプに分かれます。半永久的に臭いを取り除き続ける製品もあり、水回り特有の嫌な臭いから解放されるのがメリットです。

狭い場所は明るい色で広く見せる

通常の住宅ではリビングやダイニングのスペースが優先されるため、洗面所は狭くなりがちです。構造上仕方ないものの、狭さゆえに圧迫感を感じさせます。狭い場所こそ、明るい色で開放的な印象を与えたいところです。

洗面所のメインカラーは、シンプルで清潔感のあるホワイトが定番です。しかし、ホワイトは見た目よりも「強い色」であり、光の反射もあって目疲れしやすい特徴があります。

印象を和らげたいときは、パステルカラーなどの淡い色をおすすめします。

壁に淡い色味を持たせることで、圧迫感が軽減されるはずです。これから壁紙の色を選ぶ際は、ホワイト以外の選択肢も検討してみましょう。

周りのインテリアは壁に合った色を選ぶ

通常のインテリアコーディネート同様、壁紙の色は空間の雰囲気を左右します。洗面所で重要なのは、空間の大部分を占める床や洗面台、洗濯機とのカラーバランスです。壁紙の色は、床や家具・家電との相性を意識して選びます。

床や家具・家電とミスマッチな色にすると、色同士がぶつかってアンバランスな見た目に。全体のコーディネートが崩れる結果、落ち着かない雰囲気になります。

配色が難しい場合は、ホワイトやベージュなどの無難な色で構いません。もし色味のある壁紙にするなら、壁の一面のみ交換し、アクセントとして使いましょう。

柄物は小さい柄を選ぶ

ただでさえスペースが限られる洗面所に、大きな柄の壁紙を使うのは避けたほうが無難です。柄が圧迫感の原因となり、狭い洗面所がより窮屈になります。

小さな花柄や、ワンポイントで柄を取り入れる程度なら、影響はほとんどありません。柄物の壁紙を選ぶときは、デザインの大きさに注目しましょう。

一部だけ柄やカラーを取り入れる「アクセントクロス」もおすすめ

アクセントクロスとは、一部の壁に華やかな色・柄の壁紙を貼り、空間のアクセントにすることをいいます。

たとえば、ホワイトの壁紙をメインに、一部のみピンクでアクセントをつける、といった組み合わせが考えられます。壁全体をピンクで統一するよりも、おしゃれでバランスのいい仕上がりになります。

アクセントクロスを使うと、色に濃淡が生まれ、部屋を広く見せる効果が期待できます。空間が狭くなりがちな洗面所においては、圧迫感を軽減するうえで、有効なテクニックです。

賃貸やDIYでも張り替えられる?

「うちは賃貸マンションだから…」と壁紙の交換を諦めている方は少なくありません。しかし、やり方によっては、壁や洗面所を傷つけずに壁紙を交換できます。ここでは、賃貸マンションでも可能な壁紙の交換方法と、知っておきたいDIYテクニックを紹介します。

100均や通販で手に入るリメイクシートなら手軽にDIYできる

賃貸マンションで重宝するのが、100均や通販で買えるリメイクシートです。リメイクシートとは、模様替えなどで使う「貼って剥がせるタイプの粘着シート」のこと。木目調・レンガ調・コンクリート調など、豊富なデザインとカラーがあります。

リメイクシートは、製品ごとに粘着力が異なります。賃貸マンションの場合、比較的粘着力の弱いものがおすすめです。一定期間経つと剥がれやすくなるものの、部屋を傷つけず、原状回復も簡単になります。

貼って剥がせるのりを使えば賃貸でも安心

ホームセンターや通販では、貼って剥がせる「専用のり」も販売されています。一般的な壁紙用の「のり」とは違い、ボンド成分が入っておらず、下地を傷めずに剥がせるのが特徴です。

専用のりの主な成分は、でんぷんです。お子さんが使用することの多い「工作用のり」に近い成分で、乾燥後は再び水に溶ける性質があります。そのため、壁紙を剥がした後に残った成分も、水拭きで簡単に落とせます。

壁紙用のDIYセットなら初心者でも挑戦しやすい

最近は壁紙と専用のり、工具を含めたセット商品が販売されており、DIY用に購入する方が増えています。必要なものが一式揃っているほか、DIYマニュアルも付属するのが嬉しいところです。説明に沿って作業を進めれば、DIY初心者でも失敗しにくくなります。

洗面所の壁紙張替えの費用相場

洗面所における壁紙張替えの費用相場はどの程度になるのでしょうか。ここでは、「リフォーム業者に依頼した場合」と「DIYの場合」の2パターンにわけて、詳しい費用や内訳を解説します。

リフォーム業者に依頼した場合

施工面積や壁紙の種類・グレードによりますが、材料費と施工費を合わせて7000~5万円がリフォーム費用の相場です。

材料費とは、壁紙の本体価格です。壁紙は一般普及品の「量産クロス」と、デザイン性・機能性に富んだ「1000番クロス」の2種類に大別されます。

量産クロスの1㎡あたりの施工単価は1000~1200円、1000番クロスは1500~2000円が目安です。施工費はリフォーム業者側が設定した手間賃で、基本は材料費に含まれます。

洗面所の場合、機能性重視で壁紙を選ぶのが鉄則です。防水機能・防カビ機能・消臭機能・表面劣化に強い耐久性など、さまざまな観点からいっても、1000番クロスが最適です。全面施行する場合の費用など、詳しくはリフォーム業者に相談してください。

DIYの場合

施工面積が狭い場合、DIYの方が安く済みます。ホームセンターで販売されている「のりつき壁紙・クロス」の相場は、1坪(約7㎡)あたり2000~5000円

2坪程度の壁面積なら、予算1万円以内で施工できる計算です。DIYはコスト面のメリットが大きいため、とにかく費用を抑えたいときにおすすめします。

おしゃれな洗面所にするならリノベーションがおすすめ

LogRenoveなら個性的な洗面所造りも実現可能!

壁紙以外にも、設備の交換や床材の貼り替え、合わせて浴室のリフォームを検討しているなら、まとめてリノベーションをするのがおすすめです。リノベーションは、デザイン性にも機能性にもこだわりたい人に適しています。

LogRenoveでは、リノベーションって何?といった基礎的な知識から、施工事例や費用相談、素材など専門的な相談まで受け付けています。

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