2021年1月開幕予定の新リーグ参加25チームは、今季のトップリーグ(TL)成績などを基準にカテゴリーを振り分けるが、新型コロナウイルスの影響でTL不成立となった場合はどうなるのだろうか。
すでにTLは複数チームで多くの感染者が確認されているため、当初予定の今週末開幕から2月上旬~中旬に延期。今後の状況次第では、さらなる延期や大会不成立の可能性もゼロではない。
そんな中、15日にオンラインで会見を行った日本ラグビー協会の新リーグ法人準備室の谷口真由美室長(45)は「今季のTLの順位が影響される。戦績と事業運営能力をみて判断する」と前提を語った上で有事の際の基準をこう説明した。
「2018年から過去5年の戦績を反映する。20年は(コロナ禍で)不成立。19年はW杯があったことからトップチャレンジリーグ(TCL)の昇格の機会がなかった。18年までさかのぼらないとフェアではないと判断した」
ただ、18年から5年さかのぼるとなればとなれば現状と大きく異なるチームもある。それでも「今回の審査で一番大事にしたのはフェアであること。(19年は)W杯にご協力いただいたことで機会が失われたのであれば、それは入れるべきではない」と強調した。
各チームとは、この基準面で合意しているとはいえ、不公平感を払して新たな船出を切るためにも、今季TLの成立は重要なポイントになりそうだ。