コロナ禍ゲス不倫のロッテ・清田 無期限謹慎処分のウラに〝球界の渡部化〟危機

清田も〝渡部化〟してしまうのか…

処分の裏には「あの一件」の影響もあったのか…。昨年、新型コロナウイルスに感染したロッテの清田育宏外野手(34)が、球団に虚偽の説明をしていたことを写真週刊誌「FRIDAY」が報じた一件で、ロッテは15日に清田を無期限謹慎(無期限活動停止)処分、監督不行き届きで松本尚樹球団本部長を厳重注意処分としたことを発表した。コロナ禍の不倫騒動に世間は厳しい視線を注いでおり、厳正な処分の裏には〝球界の渡部化〟への警戒感が見え隠れする。

清田は昨年9月の札幌遠征の際に、コロナ禍で球団から禁止されていた部外者(一般女性)と会食。その事実を隠蔽したうえで、球団に虚偽報告を行っていたことを先日「FRIDAY」に報じられていた。球団側はその記事をもとに事実関係を調査。本人が「球団ルールに反する不適切な行動を行い、これに関する虚偽報告を行っていたことが判明した」(ロッテ球団)ことから今回の処分に至ったという。

清田は球団を通じ「この度は私の軽率な行動により多大なるご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます」と謝罪。そのうえで「私の行った行為は決して許されるものではないと理解しています。処分内容に関しまして真摯に受け止め、自分の行為を深く反省し、また皆さまに応援してもらえるような選手となれるように自分と向き合っていく所存です」と反省の弁を並べた。

球界が一丸となってコロナ対策に取り組んでいたシーズン最中での背信行為。球界に与えた衝撃は計り知れないだけに、ロッテが清田を処分したのは当然だろう。とはいえ、昨今の球界は法に触れる問題でなくともコロナ関連の不祥事や選手の女性問題に対し、即座に処分を下す傾向が強い。昨年3月の阪神3選手が行ったコロナ禍での会食問題でも、最終的に球団社長が辞任に追い込まれた。

かつてならうやむやのまま終わるような問題でも、今はどの球団も見過ごすことはしない。その背景には時代の流れもあるのだろうが、今回は「あの一件」も、少なからず影響を及ぼしていると言われる。アンジャッシュ・渡部建(48)の多目的トイレ不倫問題とその後のお粗末な対応劇だ。

周知のとおり渡部は昨年6月に長年に及ぶ複数女性との不貞関係が発覚。その後、釈明会見を開かないまま芸能活動を自粛した。この不誠実な本人と事務所側の態度に世間から批判が続出。その後12月に行った釈明会見でも仕事復帰に関し、あいまいな表現を繰り返したことで世間の批判はいまだに収まらず、今も渡部は芸能界復帰が果たせない状況に陥っている。

こうした醜態を球界関係者も目の当たりにしているため、同じ失敗をしたくはない。今回の清田もただの不倫ではなく、コロナがからんでの不適切な行動とあって、世間の批判が噴出しており、処分の裏には、そんな防衛反応が働いているともいえる。

ある球団幹部も現在の球界事情をこう漏らす。
「これまでなら選手の不倫やルール違反は球団が黙認、またはもみ消しにすることが可能でしたが今はネット社会。野球ファンだけでなく一般市民も球界の不祥事には厳しい目を注ぐ。しかも今は世の中全体がコロナ禍で厳しい制約を強いられているわけですから。そんな中で問題を放置すれば球団だけでなく球団を保有する親会社にも多大な影響が及びかねません。今後もこの傾向は続くでしょう」

野球選手にとっての醜聞は、選手生命が断たれる致命傷になりかねない…。今はそんな時代ということなのか。無期限謹慎処分を受けた清田が、再びグラウンドに戻る日は来るのだろうか。

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