大相撲初場所7日目(16日、東京・両国国技館)、関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は小結御嶽海(28=出羽海)を寄り切りで下して4勝目を挙げた。
元大関の真骨頂と呼べる一番だった。立ち合いから素早く左上手を引くと、流れで右上手も取って外四つの形に。腰の重い相手に胸を合わせると、そのまま力任せに寄り切った。
「(上手を)取れたのでよかった。取ったら安心という感じ。(相手は)差してくるだろうと思ったので」と、予想通りの展開での完勝に胸を張った。
前日は絶好調の幕内大栄翔(27=追手風)の突き押しになすすべなく敗れ、初日から白星と黒星が交互に続く〝ヌケヌケ〟から脱出できなかった。この日の勝利でヌケヌケは続く形となったが「大関になるには内容も大事なので」とプライドをのぞかせた。