大相撲初場所7日目(16日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(26=高砂)は幕内琴勝峰(21=佐渡ヶ嶽)を寄り倒しで下し、4勝3敗とした。
立ち合いで瞬時に右が入り、左上手を引く得意の形。足もよく出て、土俵際もしっかり詰め切った。「期待の若手と聞いていたので、受けるつもりでいた。受ける形だけど自分が攻める形になってよかった。(ここまで得意の形になったのは)久しぶりだと思います」と表情を緩めた。
前日も得意の形になりかけたが、詰めが甘く、最後は逆転を許して黒星を喫した。「部屋に帰っても悔しかったので、それを今日にぶつけようと思った」と気持ちの切り替えというより、悔しさを持続させることでパワーにつなげた。
カド番でありながらも横綱不在の場所で優勝も期待される立場。それだけに「負けていられない状況なので、しっかり一日一番、自分の相撲を落ち着いて取っていきたい」と後半戦に向けて巻き返しを誓った。