【新型コロナ】16日、横浜市で338人が感染 受診拒んだ80代女性死亡

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は16日、市内に住む80代の女性が死亡した、と発表した。また、10歳未満~90代の男女338人の感染を新たに確認。重症が1人、中等症が3人、軽症または無症状が275人で、59人の症状が分かっていない。198人の感染経路が不明という。感染経路が判明している140人のうち、84人は家庭内感染が疑われている。

 市によると、亡くなった80代の女性は、7日ごろ発熱したとみられ、同居家族が医療機関の受診を促したが、女性は拒んだという。12日に家族が話し掛けても反応がなかったため、病院に搬送されたが死亡が確認された。死後に陽性が判明し、死因は新型コロナによる肺炎だった。家庭内での感染が疑われるという。高血圧の基礎疾患があった。

 新規感染者のうち、50~70代の男女5人は市内の有料老人ホームの職員と入所者で、同ホームの感染者は計6人となり、市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。

 市内のクラスター関連では、元気会横浜病院(同市緑区)では、80代男性と90代女性の患者2人の感染が新たに確認され、同病院の感染者数は計94人となった。介護老人保健施設では、70~90代の入所者の男女14人と、30~70代の職員5人の感染が確認され、同施設の感染者数は計25人となった。他に横浜刑務所で職員1人、通所介護施設で利用者1人、別の通所介護施設で職員1人の陽性が、それぞれ確認された。

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