ヤンキース 生え抜きのベテラン・ガードナーとの再契約に興味

DJ・レメイヒューとの再契約とコリー・クルーバーの獲得が確実となったヤンキースはさらなる補強を検討している。「ESPN」のバスター・オルニーによると、ヤンキースは投手の層を厚くすることを目指しており、「3番手グループの先発投手」や救援投手の補強に目を向けているという。さらに、2005年のドラフト3巡目指名以来16シーズンにわたってヤンキース一筋でプレーしてきたベテラン外野手、ブレット・ガードナーとの再契約にも興味を示しているようだ。

「Roster Resource」によると、レメイヒューとクルーバーを加えたヤンキースの年俸総額はすでに2億700万ドルを超えており、ぜいたく税の課税ライン(2億1000万ドル)に迫っている。よって、年俸総額を課税ライン以内に収めるためには、残りの補強にあと300万ドル弱しか使うことができない。田中将大のような「2番手グループの先発投手」と契約することは事実上不可能だ。

オルニーはヤンキースが補強資金を捻出するための方法として救援右腕アダム・オッタビーノのトレードを挙げている。オッタビーノは今季が3年2700万ドルの契約の3年目となり、放出すれば900万ドル分の余裕が生まれる。しかし、昨季は防御率5.89と不振だったため、オルニーは「ヤンキースは年俸の一部を負担する必要があり、なおかつ極めて小さい対価しか得られないだろう」と指摘している。

ヤンキースはレギュラーに予定されている9選手のうち、スイッチヒッターのアーロン・ヒックスを除く8選手が右打ちのため、左打ちのガードナーはチームにフィットする存在と言えそうだが、控え外野手のマイク・トークマンも左打ち。そのため、わざわざガードナーと再契約を結ぶ必要があるかというと微妙なところだ。

チーム生え抜きのベテラン外野手との再契約に興味を示しているヤンキースだが、再契約が実現するのはガードナーが大幅な減俸を受け入れた場合に限られるだろう。

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