尾木ママは〝鼻出しマスク〟NG「試験妨害行為ならば毅然とした指導・監督は当然」

尾木直樹氏2

教育評論家の尾木直樹氏(74)が18日、ブログを更新し、〝鼻出しマスク〟受験生への見解を示した。

17日に行われた大学入学共通テストの第1日程で、マスクで鼻を覆うよう何度も注意したのに従わなかった受験生が失格になった。

東京での最初の試験だった地理歴史・公民で、特別な理由を申請していないのにマスクから鼻が出ていた。係官が覆うように求めたが応じず、その後の試験中を含めて計6回注意を受けた。「次に注意を受けると失格になる」と伝えたが、7回目も従わなかった。拒否の理由は不明という。

この話題に脳科学者の茂木健一郎氏(58)は「鼻出しマスクの件、ネット情報によると、共通試験で配布された冊子には『マスクを正しく着用』としか書いてなかったようで、『鼻を覆う』ことを意味するかは曖昧」と指摘し、「試験結果無効のような重大な結果をもたらす判断をする上ではお粗末。杓子定規のロボット試験監督による人権侵害だと私には思える」と大学入試センターの対応を批判した。

一方で尾木氏は「試験はその教室の受験生全員が気持ちよく全力投球出来て当たり前なのです」と主張。続けて「『鼻マスク』問題は周りの受験生の皆さんに不快な思いや感染の心配、監督とトラブルになっていること、自分たちが他の教室に移動しなければならないという大変な迷惑を被ったとされることこそが失格に値する大問題ではないでしょうか?」と該当する受験生の行動を問題視した。

さらに「単なる鼻マスク問題ではなく試験妨害行為ならば毅然とした指導・監督は当然ではないでしょうか?みなさんが安心して試験に打ち込めるように監督官は神経をすり減らしておられるはずですーー状況を広く、他の受験生の立場からも捉える必要があるのかもしれませんーー」と記した尾木氏は「少し出しゃばり過ぎました(ごめんなさい)」とソフトに締めくくった。

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