「また集まれる日を」コロナ禍収束願う 川棚で鬼火だき

コロナ禍収束を願う西白石地区の「鬼火だき」=川棚町

 長崎県東彼川棚町西白石地区で17日早朝、恒例の「鬼火だき」があり、近隣住民ら約60人が新型コロナウイルス感染拡大の収束を願った。
 同地区自治会(小田成実会長、約400世帯)が住民の親ぼくを深める目的で15年ほど前から取り組む。今年はコロナ禍の影響で中止や延期も検討されたが、ぜんざい振る舞いを取りやめるなど規模を縮小して実施した。
 収穫期を終えた田んぼに、住民らが集めた竹や木材を積み上げ、約7メートルのたいまつ塔を設置。自治会役員らが点火すると勢いよく燃え上がり、住民が拍手したり、カメラを向けたりして見入っていた。
 小田会長は「昨年は自治会の運動会を中止するなど交流の機会が持てなかった。今年こそはコロナ禍が収束し、またみんなで集まり、楽しめる日が戻ってほしい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社