【新日本】オーカーン炎の2連勝! 欠場中の猛牛が逃げ惑うならば…内藤哲也の首を献上せよ!!

上村にエリミネータースラムを見舞うオーカーン(下)

新日本プロレスの18日・後楽園ホール大会で、「ユナイテッド・エンパイア」のグレート―O―カーンが連夜のエリミネーターをさく裂させ、炎の2連勝を飾った。

前日17日大会で2021年初勝利を挙げたオーカーンはこの日、ウィル・オスプレイ(27)と組み、小島聡(50)、上村優也(26)組と対戦。開始のゴングを待たずしてヤングライオンの上村に奇襲を仕掛けていく姿は、兎を狩るにも全力を尽くす獅子を想起させた。

終盤に上村との一騎打ち状態となるや、姑息な丸め込みをしのいで王統流二段蹴りを発射。そのまま令和最強の必殺技の呼び声高いエリミネーターで処してみせた。

オーカーンは6日の東京ドームシティホール大会で天山広吉(49)の首を破壊し、遺恨が生まれている。欠場中の天山は23日大田区大会で復帰予定で、30日名古屋大会ではシングル戦も組まれたが是非もなし。「オイ、天山はどうした! あぁ? あやつが泣きついて、余と戦ってもらうんだろ? 老兵だからって調子に乗ってんのか? 顔じゃねえんだよ!」と、抗争相手に不満を募らせているご様子だ。

そのあまりの強さには、天山の敵前逃亡も十分にあり得ると言っても過言ではない気がする。先見の明を持つオーカーンは「ヤツが来ねぇならよぉ、『ノー・オクパード(忙しくない)』つってたよぉ、内藤哲也でも用意しろ。じゃなきゃ、ハンデにもなりゃしねえ」と、なんと今シリーズの抗争相手を〝公募〟している前IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者に白羽の矢を立てた。まさか支配者と制御不能男という東京ドーム級のカードが生まれるのか…。仮に実現すれば事実上の2021年MVP決定戦と言っても過言ではない気がする一戦を、我々愚民はひれ伏しながら待つしかすべはない。

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