阪神・岩田が練習再開 コロナから回復「食べても味を感じないことがありました」

コロナから回復した阪神・岩田

今月6日に新型コロナウイルス「陽性」判定を受け、入院していた阪神・岩田稔投手(37)が18日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で練習を再開。回復をアピールするとともに、自身の〝罹患体験〟を語った。

1型糖尿病の基礎疾患を持つ岩田は、新型コロナウイルス重症化のリスクが高く、日ごろから感染予防へ万全の対策をとってきた。それでも「予防していてもなる時はなるんやな、と思いました。今はもう治まりましたし元気です。(症状としては)鼻詰まりと味覚、嗅覚がちょっと。食べ物を食べても味を感じないことがありました」。

10日間の入院生活ではさまざまな苦労にも直面したそうで「隔離となったら、1型糖尿病の治療って、インスリンの注射と食事の量と運動がうまく重ならないとコントロールできないんですよ。血糖値が上がり続けてしまうので。運動ができない分、いろいろ薬を増やすか、食事量を減らすか、という微調整が必要なんですけど入院した時に僕、風邪っぽい時、コロナとは関係なく、1型糖尿病の人たちは風邪を引いた時に、血糖値が上がって、落ちにくいんですよ。それと同じような症状が出てたので、なかなか血糖値が下がらんなとか、というのは感じましたね」と1型糖尿病と長年闘い続けてきた岩田ならではの体験談を吐露した。

当面の照準は2月1日のキャンプイン。「ちょっとずつやと思いますけど、体を動かせるような状態に持っていかないといけない。ゆっくり一歩ずつやっていこうかなと思います」と岩田は前を見据えた。

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