リカルド、レッドブルF1首脳マルコとの接し方をペレスにアドバイス「批判されてもポジティブに受け取って」

 ダニエル・リカルドが、レッドブル・レーシングに加入するセルジオ・ペレスに対し、モータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコとの付き合い方についてアドバイスを与えた。

 レッドブルの若手育成プログラムをリードするマルコは、非常に厳しい人物であるという見方がなされている。かつてレッドブルファミリーに所属し、2012年からトロロッソ(現アルファタウリ)で、2014年から2018年までレッドブルで走ったリカルドは、マルコを昔からよく知り、今でも交流があるという。

 そのリカルドは、マルコは昔と比べると幾分軟らかくなったと考えている。

「ヘルムートはこのところ少し柔らかくなった」とリカルドは言う。
「単純に丸くなったのかもしれない。以前よりも多少優しくなったと感じる」

2019年F1アブダビGP レッドブルのクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコがルノーに移籍したダニエル・リカルドと談笑

 マルコと話すことが怖かったというリカルドだが、率直に物を言われることはドライバーにとってプラスになると考えている。

「彼は100パーセント正直で率直だ。いい仕事ができないと、はっきりそう言われる」とリカルド。
「建設的な批判として受け止めるべきだ。すべて個人的なこととして考えるのではなくてね」

「ドライバーからベストの力を引き出すために言っている。相手のことを思い、信頼しているからこその言葉だ」
「彼が積極的に批判する場合、それはある意味、相手への賛辞とみなすべきなんだ」

 マルコがどれほど丸くなったかを試すためにペレスが何をすべきか、リカルドはひとつの提案を行った。

「彼をハグしてみるといい。どういう反応が返ってくるか見てみようじゃないか」とリカルドは笑った。

© 株式会社三栄