温泉ホテル「ドーミーイン」オープンへ コロナ禍で半年延期、防止策強化 長崎市「大黒ゴルフ・バッティングセンター」跡地に

27日に開業するホテル「天然温泉鶴港の湯ドーミーインPREMIUM長崎駅前」=長崎市

 長崎市五島町のバッティングセンター跡に27日、ビジネスホテル「天然温泉鶴港の湯ドーミーインPREMIUM長崎駅前」がオープンする。オーナーは「この地に再びにぎわいを」と事業転換したが、新型コロナウイルスの影響で半年延期。感染対策を強化し開業に踏み切った。
 市民に長年親しまれたバッティングセンターは、老朽化に伴い2018年2月に閉店した。経営していた大黒土地(長崎市、島﨑義忠社長)は、ドーミーインを全国展開する共立メンテナンス(東京)と賃貸契約を結び、約32億円を投じて整備。約60人を雇用する。
 JR長崎駅から徒歩5分の好立地で観光やビジネスの利用を多数見込み、昨年6月に完成。同7月開業を予定していたが、コロナ禍は収束せず、落成式を2度キャンセルした。集客には安全安心が欠かせないとして、客が触れる部分に光触媒の抗菌コーティングを施し、エアコンは空気清浄機付きを導入。地元名物料理で人気の朝食バイキングは小鉢に分け提供する。
 11階建て8850平方メートル。客室数は219。最上階の浴場には露天風呂やサウナを備え、西彼長与町の「ゆりの温泉」から湯を運び入れる。島﨑社長(86)は「展望が良く、目前の長崎港にちなみ『鶴港』と名付けた。多くの方に喜んでもらえれば」と話す。
 1階はフロントとコンビニ。車両102台分の立体駐車場を併設した。宿泊料金はダブル1泊朝食付き8500円から。

 


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