コストコ 諫早誘致を 住民有志が市に署名提出

 長崎県諫早市真津山地区の住民有志でつくる「諫早にコストコを誘致する会」(南条博代表)は19日、長崎自動車道諫早インターチェンジ(IC)に近い久山、貝津両町の民有地(約6万平方メートル)に米国発祥の会員制量販店「コストコ」の誘致を求める要望書と署名1582筆を宮本明雄市長に提出した。
 実現すれば本県初進出となり、宮本市長は「これまでにない業務形態で、広範囲に人を呼び込める。誘致に協力したい」と述べた。
 コストコは食料品や日用品などの海外商品を中心に提供する倉庫型店舗。日本法人のコストコホールセールジャパン(川崎市)のホームページによると、国内に27店舗あり、九州では福岡県久山町と北九州市に2店舗。新規出店の立地条件は高速道路のインターチェンジ(IC)近くで敷地面積3.3万平方メートル以上、店舗から半径10キロ内の人口が50万人以上という。
 同会は昨年11月、対象の民有地が立地条件を満たし住民の出店希望が多いとして、同社に嘆願書を提出。12月下旬から約1カ月間、署名を募り、1582筆が寄せられた。
 19日、同会は市役所を訪れ、署名と真津山地区5自治会長名の要望書を宮本市長に手渡した。同会は「県内外の集客や企業進出、数百人の雇用創出が期待できる。地域活性化へ絶好のチャンス」とし、出店調査への協力を求めた。


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