KM東京“4人の日本一”で埼玉を完封 新王者及川「祝福500件」を力に大逆転

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月20日(水)>

20日、卓球Tリーグ男子の木下マイスター東京(KM東京)がT.T彩たまにマッチカウント4-0で勝利した。

KM東京は、出場4選手(水谷隼田添健汰張本智和及川瑞基)全員が全日本選手権の優勝経験者という穴の無い布陣で、シーズン後半戦の初戦を白星で飾った。個人成績では水谷がシングルス9勝、田添がダブルス8勝でそれぞれ勝利数リーグ単独トップとなった。

17日に全日本選手権の男子シングルスで初優勝した及川瑞基(KM東京)は、カットマンの英田理志(彩たま)に一時はマッチポイントを握られる場面もあったが、0-2から大逆転勝利。邱建新監督も「全日本優勝のおかげで、自信を持って逆転できた」と目を細めた。

今季初の有観客開催となった試合は、新型コロナウィルス対策のため観客の声出しは禁止。朝霞市総合体育館(埼玉)に集まった206人の観客が拍手とともに熱戦を見守った。

試合後に及川瑞基と張本智和がオンライン会見で以下の通りコメントした。

及川瑞基コメント

写真:及川瑞基(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

試合を振り返って

全日本が終わってから短い期間の中で調整が難しかった。サーブレシーブなど細かい部分を改めて練習した。出るからには勝ちたかったので、勝ちに繋がって良かった。

チャンピオンとして初の試合

全日本チャンピオンになって、自信にもなった。でも少しプレッシャーもあって、最初は硬くなって足も止まってしまった。
(そこから)もう1回目の前の相手を見て頭の中で整理できた(から逆転できた)。

逆転勝ちについて

0-2で負けている場面は本当にメンタルの面できつい。今日も逆転できるとは思ってなくて、精神的にはきつかった。

全日本優勝のお祝いについて

メッセージは400-500件いただいて、SNSにもお祝いの言葉を頂けて嬉しかった。そういう面でも(全日本優勝の)実感は少しずつ湧いてきた。

張本智和コメント

写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

試合を振り返って

チームメイトが2-0で回してくれたので、自分で決めて勝とうと思っていたので、勝てて良かったです。

全日本後の試合で白星スタートについて

正直、全日本よりも緊張しました。観客の方がいて、久しぶりの有観客だったので。その中で相手より少しいいプレーができた。理想のプレーではなかったが勝てて良かった。

及川の全日本優勝について

自分に勝ったからには優勝してほしかった。決勝でもマッチポイント取られてから買ったのは強い選手の証拠。今日も0-2から勝ち切ったのは強い選手だと思った。

有観客での開催について

全日本より2倍も3倍も緊張した。足も動かないし、頭も真っ白だった。早く観客の皆さんがいる緊張感に慣れていい試合がしたい。

プレーの内容について

2ゲーム目の1本目から3本目は自分が満足できるプレーだった。そういうボールがもっと増えれば全盛期のようなプレーができるかなと思います。

邱建新監督のアドバイスについて

いつもTリーグの前には緊張せずに自分のプレーをやりなさいと言われます。今日やっと少し言われたことができた。最後やるのは自分なので、あまり考えすぎずできればいいかなと思います。

表情の明るさについて

楽しいなという感じがした。(Tリーグの)雰囲気はやっぱりやりやすかったです。

今後の調整について

コロナ禍で動き回ることができないので、この半年間は初めての経験だった。(今後は)川崎の木下の卓球場かトレセンで調整することになるのかなと思います。卓球が強くなることも大事ですし、命を守るのも大事なので、その両面を見極めてバランス良くやっていきたい。

T.T彩たま 0-4 木下マイスター東京

写真:英田理志(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE

神 巧也/篠塚 大登 0-2 ○水谷 隼/田添 健汰
7-11/9-11

英田 理志 2-3 ○及川 瑞基
11-8/11-9/7-11/4-11/11-13

神 巧也 0-3 ○張本 智和
10-11/8-11/8-11

松平 健太 1-3 ◯水谷隼
7-11/11-10/9-11/10-11

文:ラリーズ編集部

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