トランプ氏の時とは大違い! バイデン新大統領の祝賀コンサートにトップ歌手が集結

ステージを終えたガガ(左)に声を掛けるバイデン新大統領(ロイター)

20日(日本時間21日)、第46代米大統領に就任したジョー・バイデン氏(78)の祝賀コンサートを兼ねた特別番組「セレブレーティング・アメリカ」が同日夜、首都ワシントンで開催された。4年前のドナルド・トランプ氏の時とは大きく違い、米国のトップアーティストらが集結し、国民の統一感を演出した。

番組は現地時間午後8時半、リンカーン記念堂前でロック歌手ブルース・スプリングスティーンによる「ランド・オブ・ホープ・アンド・ドリームス」の弾き語りでスタート。

記念堂からのライブ&リモート収録を織り交ぜて構成された番組は、ハリウッドの看板俳優トム・ハンクスが総合司会を務め、女優エヴァ・ロンゴリアと同ケリー・ワシントンがプレセンターを担当した。

記念堂ではバイデン氏がスピーチ。南北戦争時代のリンカーン大統領や公民権運動のキング牧師ら、国難に立ち向かったリーダーたちを例に挙げ、今、世界が直面する新型コロナウイルスによるパンデミックや、国内の〝分断〟という直面する難題と戦う姿勢を強調した。

その後、番組ではロック歌手ジョン・ボン・ジョヴィがビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」をカバーし、チェリストのヨー・ヨー・マが「アメイジング・グレイス」を演奏した。

コンサートのハイライトはケイティ・ペリーの大ヒット曲「ファイアーワーク」。ケイティの熱唱と共に、記念堂や国立公園ナショナル・モールがある首都一帯では壮大な花火が打ち上げられ、上空を鮮やかに彩った。

番組には他にもジョン・レジェンド、デミ・ロヴァート、ジャスティン・ティンバーレイク、ティム・マグロウら、ポップやR&B、カントリーなど様々なジャンルを代表するアーティストがパフォーマンスを披露した。

一方、日中に行われた伝統の式典はコロナ禍やテロ対策の厳戒態勢により大幅に縮小された。

最も重要な就任の宣誓式ではバイデン氏と米史上初の女性で有色人種の副大統領となったカマラ・ハリス氏を前に、レディー・ガガが国歌「星条旗」を独唱した。

編み込んだ金髪に濃い紺色のジャケットと真っ赤なパニエスカートという星条旗をイメージしたドレスで登場したガガは「この国に暮らす全ての人々の心に向けて歌う」とツイート。その歌声は「オペラ歌手のような美声」とSNSなどで絶賛されている。

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