【初場所】11連敗の琴勝峰がようやく初勝利「吹っ切れていけた」

送り倒しで徳勝龍に勝った琴勝峰

大相撲初場所12日目(21日、東京・両国国技館)、初日から11連敗を喫していた幕内琴勝峰(21=佐渡ヶ嶽)が幕内徳勝龍(34=木瀬)を送り倒しで破って、ようやく今場所の初白星をつかんだ。

新入幕だった昨年7月場所から3場所連続の勝ち越しで自己最高位の前頭3枚目まで番付を上げた今場所だったが、上位の壁に跳ね返されてきた。「途中、中日あたりは気持ち的にもダメになって、本当にきつかった」とトンネルの出口が見えない日々に苦しんでいたという。

そんな中でも周囲からは励ましの声をもらい「すべての話が(心に)刺さった。全部ありがたかった」。気持ちを立て直して臨んだこの日は、持ち前の前に出る相撲で先手を奪い、最後は徳勝龍が一本背負いにくるところを冷静に見極めて送り倒した。

勝った瞬間は「やっとか、という感じだった」。ここまで連敗したのはもちろん初めてだが「これを肥やしにしていかないとダメ。負けの経験もすべてプラスにして、相撲人生に生かしていきたい」と気を引き締めた。

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