NTTドコモ、幅広いユーザー向けにボリュメトリックビデオ映像のストリーミング配信を可能にする技術を開発

株式会社NTTドコモの発表によると、Arcturus社の技術協力により、幅広いユーザー向けに、撮影した人や場所の3次元データを3D空間に再現したボリュメトリックビデオ映像のストリーミング配信を可能にする技術を開発したという。2021年2月4日から2月7日まで開催する「docomo Open HouseTM 2021」の「Virtual Booth」にて、本技術を活用し360°自由視点で楽しめるボリュメトリックビデオ映像を配信予定としている。

ボリュメトリックビデオは、専用の機材を用いてあらゆる角度から撮影した人や物の3DモデルをVR空間にそのまま再現するだけでなく、被写体の動きも高精度にデジタル化できる技術。臨場感のあるVRコンテンツを360°自由に視点を動かして視聴することが可能。

ボリュメトリックビデオ映像の配信は大容量のネットワークが必要になるため、これまでは短尺映像のダウンロード配信に限定されていたが、ドコモはArcturusの技術協力により、コンテンツのクオリティを一定以上に保ちながら配信時のビットレートを最適化する技術と長尺コンテンツの再生技術を開発し、長尺で高品質なボリュメトリックビデオ映像のストリーミング配信を可能にしているという。

併せて、Arcturusが提供しているAndroid、iOSの端末でVolumetric Video映像を再生するためのストリーミング配信プレイヤーに、ヘッドマウントディスプレイなどの異なる仕様のデバイスでも最適化した映像を視聴できる開発を加えたことにより、視聴者はコンテンツをダウンロードする時間を待つことなく、視聴したいときに好きなデバイスですぐに映像を楽しむことができるという。

ドコモは、2021年2月4日から2月7日まで開催する「docomo Open House 2021」の「Virtual Booth」にて本技術を活用したボリュメトリックビデオ映像コンテンツ「浜辺美波のジェスチャークイズ!」、「VRバドミントン」を配信。

浜辺美波のジェスチャークイズ!。docomo Open House 2021限定コンテンツで360°自由視点で視聴可能
バドミントン選手のVolumetric Video映像。docomo Open House 2021限定コンテンツ

その他にも「Virtual Booth」では、音楽ライブ映像や「Tリーグ」の試合映像などのVR空間で楽しめるコンテンツの配信を予定。これらのコンテンツは、2021年1月21日からApp Store 、Google Playにて順次配信するアプリ「docomo Open House 2021」(無料)をダウンロ―ドして楽しめるという。

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