【初場所】朝乃山が痛恨の4敗目で優勝争いから脱落

照ノ富士に敗れた朝乃山(右)

大相撲初場所12日目(21日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(26=高砂)は関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)に寄り切りで敗れ、痛恨の4敗目を喫した。

過去3戦全敗の苦手に対し、立ち合いから右前みつを狙いにいったが、それがかなわずに右を差す形。そこから胸を合わされて上体が起きてしまい、左上手を引かれると抵抗できずに土俵を割った。これでトップを走る2敗の大関正代(29=時津風)と幕内大栄翔(27=追手風)とは星2つの差となった。

取組後は「左が取れなかった。先に先にいったが、ダメだった。がっぷりになると相手のほうが有利。相手に先に攻められて形をつくられたのが負けだった」と肩を落とした。これで優勝争いからはほぼ脱落。「意識はしていなかったが、2差ですから。明日から気持ちを切り替えて、千秋楽まで自分の相撲を取りきります」と話す声にも力はなかった。

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