名誉勲章を拒否されたベトナム戦争の英雄 実話を元に隠された真実に迫る 「ラスト・フル・メジャー」予告

ベトナム戦争で多くの兵士を救ったものの名誉勲章の授与を拒否され続けた空軍兵ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの実話を元にした映画「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」(3月5日劇場公開)から、予告編が公開となった。

公開された予告編は、60人以上の兵士を救ったピッツェンバーガーが、ベトナム戦争の戦場にヘリから降り立つ姿から始まる。それから時はたち、ペンタゴン空軍省に勤めるエリート官僚スコット・ハフマン(セバスチャン・スタン)が、ピッツェンバーガーと同じ戦場で戦ったタリー(ウィリアム・ハート)から勲章授与の訴えを受ける。調査を始めたハフマンが多くの関係者と会い、知られざる真実に迫っていく一方で、さまざまな妨害にあう様子が描かれている。

さらに、ピッツェンバーガーの結婚と子どもの誕生を願っていたことを語る父フランク(クリストファー・プラマー)、「おとり作戦だった」と戦場を振り返る元軍人モントーヤ(エド・ハリス)らの姿も映し出され、元陸軍兵ビリー・トコダ(サミュエル・L・ジャクソン)の「アメリカ兵が味方を殺した」という衝撃的な言葉が響く。

「俺は裏切られたんだ!」と目に涙を浮かべながら叫ぶ帰還兵ジミー・バーは、本作が遺作となったピーター・フォンダが演じ、ベトナム戦争によって重度のPTSDを抱えた男を体現している。

「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」は、1966年4月にベトナム戦争で多くの兵士たちの命を救うために命をささげたものの、30 年以上も名誉勲章の授与を却下され続けた空軍兵ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの実話を元に、裏に隠された真実に国防総省空軍省のハフマンが迫るという内容の作品。リドリー・スコット監督作「白い嵐」の脚本などを手がけてきたトッド・ロビンソンが監督を務め、脚本も担当している。

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実
2021年3月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー
配給:彩プロ
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