「このままにしたらだめだと…」 認知症女性発見に貢献 高校生2人に感謝状

感謝状を手にする湯髙さん(右)と江川さん=島原署

 長崎県警島原署は19日、行方不明者の発見に貢献した県立島原農業高1年の湯髙拓真さん(15)と県立島原工業高1年の江川洸太さん(16)に署長感謝状を贈った。
 同署によると、昨年12月23日夕方、認知症の80代女性=島原市内在住=が行方不明になったとの届け出があり、署員らが捜索。同日夜、帰宅途中だった湯髙さんは「自宅までの道が分からない」と女性から声を掛けられた。最寄りの停留所までバスで向かうよう促し共に乗車。車内でも下車する場所が分からなくなっている女性の様子に気付き、同乗していた友人の江川さんに相談し2人で声を掛けた。その後、最寄りの交番まで同行し、女性は保護された。
 同署で宮下直樹署長から感謝状を受け取った湯髙さんは「話し掛けられた時、このままにしたらだめだと思った」、江川さんは「やれることをやれた。無事と聞いて安心した」と話した。


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