長引くメルセデスとの契約交渉。ハミルトンはF1新CEOのドメニカリにも進展を語らず

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、2020年のうちに7度の世界チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と話をしたが、F1における彼の近い将来に関して何も聞かされていないと話した。

 ハミルトンとメルセデスとの契約交渉の周囲には様々な噂が飛び交っており、両者の間で交渉が長引いていることから、金額について意見が別れていることを指摘する憶測も浮上している。メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、3月のプレシーズンテスト直前まで交渉が続く可能性があると最近発言したが、多くの人々はそれよりも前に契約が締結されると考えている。

『Sky Sports Italia』に対し、ドメニカリは最近の休暇期間中にハミルトンと話をしたが、彼の計画について何も見解を提供できなかったと語った。

「クリスマス期間に我々は話をした。彼は準備をしている。だが彼はメルセデスとの契約更新にサインするかしないかについては、私に話していない」

 ハミルトンは『世界一になる』という功績のおかげでチャンスに恵まれているが、一方でレース界の外で彼が支援していることを推し進めるために自身の名声を利用しているとドメニカリは述べた。

「彼にはスポーツの一面を超えた役割を持ち続けるチャンスもある。そして彼は他の状況で将来そのような役割を持つこともできるだろう」

「しかし歴史に残る偉業を達成する“現役の”チャンピオンでいることと、他の分野でも同じことをするのは別の話しであることを我々は分かっている」

 ドメニカリはハミルトンとメルセデスのためにも、まもなくすべてのことが上手く収まるよう願っているという。

「当事者のひとりとして、私はすべてのことが迅速に解決されると確信しているし、そう望んでいる」

2020年F1第14戦トルコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝、7度目のタイトルを獲得

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