大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(26=高砂)は幕内隠岐の海(35=八角)を上手投げで下し、9勝目を挙げた。
抜群の立ち合いから右が入り、流れの中で左上手を引く万全の形。最後は豪快な投げで貫録を示した。
前日、関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)に完敗し、優勝争いから事実上、脱落。部屋に戻ると、先代の高砂親方(元大関朝潮)から相撲内容についてさまざまな指摘を受けたという。「いつまでも引きずっていてはダメだから。次。リベンジしたい」と、気持ちを入れ替えてこの日の一番に臨んだ。
数字上の可能性は残るが、優勝はほぼ絶望的。それでも「あと2日あるので、自分の相撲を取りきって頑張る」と大関の責任を果たすつもりだ。