【Tリーグ】日本ペイントが今季初の3連勝 加藤美優「1ゲームが長かった」

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月22日(木)>

22日、卓球Tリーグ女子で3位の日本ペイントマレッツ(ニッペM)が2位の日本生命レッドエルフにマッチカウント3-2で勝利し、今季初の3連勝を遂げた。

加藤美優(ニッペM)は手首を負傷しており、痛み止めを飲んでの出場となったが、シングルスで2勝とエースの重責を果たした。加藤は今季6勝目で勝率はリーグ2位の85.8%を誇っている。

日本生命は東京五輪代表の平野美宇が、今季初出場初勝利。加藤とのビクトリーマッチでは敗れたものの、村上監督は東京五輪代表(シンガポール)の馮天薇へのストレート勝ちを「素晴らしい再出発」と評した。

Tリーグは、1月から有観客に切り替えて運営をする方針だったが、緊急事態宣言の影響を受け1月の大阪開催の女子8試合をリモートマッチ(無観客)に変更している。

試合後の両軍監督、加藤美優、馮天薇、平野美宇のコメントは以下の通り。

三原孝博監督(日本ペイントマレッツ)コメント

写真:日本ペイントマレッツ・三原監督/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

ダブルスが取ってくれたのが大きい。そのうえで加藤美優が2点取ってくれて、チームにとって大きな勝利だった。

今季初の3連勝について

まだ手も声も震えている。みんなで勝った勝利だと思っている。

加藤美優の手首の状態について

本人と相談しながらの状況ではあるが、今日のプレーを見る限り、逆にいい方向に、ラリーをせずに得点する方向に変わった。

ビクトリーマッチの加藤美優の勝因は

加藤の持ち味を最初から出していた。レシーブから得点しにいったり、最初からロングサーブなど強気な展開ができていた。

海外勢(馮天薇、スターシニー)は帰国せずに日本で年越しをしたか

マレッツの練習場で練習してました。

加藤美優(日本ペイントマレッツ)コメント

写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

試合を振り返って

全日本の前から手首が不調で、昨日まで出るかどうかわからなかった。心配だったが、いい試合ができてよかった。

チームの3連勝について

今回ビクトリーマッチが回ってきたのが初めてで、絶対勝ちたいなと思っていたので勝てて嬉しいです。チームとして勝つパターンができていてよかったと思います。

森さくら戦の勝因について

今日会場が寒くて、最初、指先とかも冷えていて、感覚がないまま点を取られていた感じでした。途中から身体が温まってきて、調子が出てきた。

ビクトリーマッチ(平野美宇戦)での勝因は

受け身ではなく、攻めていった。1ゲームしかないので、強気で攻めた。長いサーブなどを思い切って出していったのが良かったかなと思います。サーブを工夫してチャンスが作れる形になっていた。

(15-13となった)ビクトリーマッチ後半は疲れてましたか

1ゲーム長いなと思いました笑。1ゲームなのに5ゲームマッチやってるんじゃないかと思うくらい長かったです笑

自己採点は

90点

手首の状態について

前のTリーグの(12月22日くらいの)試合直前の練習で「痛いな」と思った。そこからしばらく大丈夫だったんですが、1月2日くらいに痛くなってきてしまって、全日本があったので休めなかったので、それが結果的に良くなくて。全日本直前になって痛すぎて練習できなくなったりして、調整ミスがあったのかなと。今日はそんなに痛くなかった。今も一応、痛みどめを飲んで試合してます。昨日の夜もそこまで痛みが強くなかったので、今朝起きて大丈夫そうだなと思って、練習して(出場を)決めました。

馮天薇(日本ペイントマレッツ)コメント

写真:永尾尭子(左)、馮天薇ペア(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

12月からずっと日本に残っての調整について

状態は良くなりつつある。シングルスで勝てるようにしていきたい。

シンガポールに帰れないのはどう思うか

こういう状況なので仕方ない。練習はしっかりできているので、今後調整していきたい。

チーム初の三連勝はどう思うか

すごく嬉しい。明日もまた勝ちたい。

東京五輪開催についてどう考えているか

しっかり準備することしかないかなと思います。

シンガポール世論は

やってほしいと思っていると思うが、帰国してないのでわからない

村上恭和監督(日本生命レッドエルフ)コメント

写真:村上恭和総監督(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

ダブルス初のペアということで、負けるかなと思ったが、そのとおり負けて苦戦した。最後2-2になって多少、平野有利かなと思ったが、1ゲームマッチではサーブのうまい加藤はトップクラスだなと再認識しました。

平野美宇のプレーについて

シンガポール代表の馮天薇選手とは勝ったり負けたりなんですね。全日本早くに負けてそこから再調整して、僕は素晴らしい再出発ができたと思っています。

後半戦の起用イメージは

今日・明日試合出てみて、体調がどうなっているか、試合に出られるようなら全部出てもらおうと思ってます。

早田・前田の欠場について

全日本後、ちょっと筋肉の状態が良くなくて、治療しながら様子見ています。大きな怪我ではないですが、いま無理すると、連戦が続きますから今回は大事をとって2人ともエントリー見送りました。

無観客開催への変更について

平野美宇以外は、11.12月やってきてますから私たちのイメージ通りの試合です。残念なのはお客さんのほうで、せっかく楽しみにしていたのが、コロナの影響で無観客になった、これは残念だと思います。

平野美宇(日本生命レッドエルフ)コメント

写真:平野美宇(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE

試合を振り返って

Tリーグに今季初めて出させてもらって、自分の中ではいい試合ができたんじゃないかなと思ってます。

手応えは

練習してきたことがすごく出せたのが一番良かった。全日本終わってから3,4日くらいしかなかったけど、その中でいい練習ができて今日の試合で発揮できて、短い時間で調整できたのが良かった。サーブレシーブだったり、自分の特徴であるバックも練習してそれが試合で出せた。

全日本選手権から気持ちの切り替えについて

全日本は復帰戦だったので、自分の力が試せたという気持ちですぐ切り替えることができて、今日は試合ができた。

今季初出場の感触について

全日本もそうだったが、最初久しぶりという感じがしたが、周りの選手を見て自分も試合のスイッチが入って、いい緊張感で試合に望めてよかった。

今後の出場について

まだわからないですが、明日の試合は出場します。チームで勝てるように頑張りたい。

馮天薇へのストレート勝ちについて

海外選手と試合をするのも久しぶりだったが、勝つことができて自信になりました。

東京五輪について

いろんな意見があると思うんですが、私はあると思って練習しているので、まずは自分が五輪に向けていい状態で望めるように準備をすることが一番かなと思っています。

日本生命レッドエルフ 2-3 ◯日本ペイントマレッツ

写真:勝利した日本ペイントマレッツ/提供:©T.LEAGUE

ユ・モンユ/チェン・ズーユ 0-2 ◯ 永尾尭子/フォン・ティエンウェイ
10-11/8-11

森さくら 1-3 ◯加藤美優
11-8/6-11/4-11/10-11

◯平野美宇 3-0 フォン・ティエンウェイ
11-9/11-7/11-10

◯ユ・モンユ 3-2 サウェータブット・スターシニー
10-11/11-9/11-7/9-11/11-9

平野美宇 0-1 ◯加藤美優
13-15

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ