シュワブ内にアーチ状の建造物 防衛局、仮設倉庫と説明

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブ内でアーチ状の構造物が建設されている様子が22日までに確認された。沖縄防衛局は本紙取材に「汚濁防止膜やフロートなど予備品を保管する仮設倉庫」と説明している。

 同局は22日、本部町の本部港塩川地区や名護市安和の琉球セメント桟橋で土砂搬出を続けた。塩川地区ではこれまで使用していた南側岸壁に加え、20日には北側岸壁からの土砂搬出も始まっている。同局は北側岸壁・荷さばき地の使用について「運搬業者が本部町に昨年12月25日に使用許可申請を出し、1月13日に許可された」とする。22日は南側岸壁のみが使用された。

 県の緊急事態宣言を受けてオール沖縄会議は抗議活動を休止している。安和では数人の市民が抗議に立った。那覇市から駆け付けた男性(65)は「新型コロナウイルスで大変な時なのに、工事は続いている。声を上げずにはいられない」と話した。

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