【初場所】宇良が〝珍手〟不発も10勝 ケガ乗り越え「ここまでできるとは」

宇良(左)は会場をわかせた

大相撲初場所14日目(23日、東京・両国国技館)、十両宇良(28=木瀬)は十両東龍(33=玉ノ井)を押し出して2ケタ10勝目(4敗)を飾った。

体を大きく反る場面があり、場内も大いにわいたが〝大技〟は不発に終わった。取組後は「ちょっと分からないですね。どうなったか、自分でも見てみないと」と振り返った。

昨年11月場所の対戦では「後ろもたれ」という〝珍手〟で白星を手にしていたが「そこは全然、意識していない」と話す。

それでも、ヒザに不安を抱えながら2ケタ勝利に「本当にうれしいですね。正直ここまでできるとは思ってなかったんですけど、まだまだ足も鍛える余地が残っていますし、しっかりリハビリもやっていきたい」と充実の表情を浮かべた。

「ここまで来たら勝ちたい」と千秋楽へ意気込む〝業師〟は、幕内復帰に向けて「まだ見えてないけど、しっかり勝ち越しを積み重ねてきたい」と意欲を見せた。

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