大相撲初場所14日目(23日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)は関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)に屈し、3敗目を喫した。
2場所ぶりの優勝へ痛恨の黒星だ。正代は照ノ富士の攻めをいなして反撃に出る。その後は不利な体勢になりながらも耐えて土俵際に追い込んだが、相手が一回転して好機を失い、激しい攻防の末にはたき込まれた。取組後は「何度か土俵際でチャンスがあったけど決めきれずに悔しい。最後はスタミナ切れといううか、崩れたのでまだまだ課題がある」と肩を落とした。
直前に幕内大栄翔(27=追手風)が幕内玉鷲(36=片男波)を破った場面は「勝ったんだ、くらいで(自分は)その日の一番に集中しようと思っていた」と、気にしていなかったことを強調したが、白星を逃してしまった。
これでVレースは一歩後退した。昨年1月の初場所も14日目に敗れて優勝に手が届かなかったことから「初場所14日目は鬼門。気をつけないといけない」と話す大関。
千秋楽に向けては「負けてしまったのは仕方ない。あと一番、もう一番(優勝決定戦が)取れたらいいなという気持ちで思いきりいけたら」と前を向いた。