ナ軍残留のジマーマン「まだ高いレベルでプレーできると思う」

「ワクワクしている」。これまで15年間プレーしたナショナルズに残留することが正式に決定したライアン・ジマーマンは、自身の心情をシンプルにこう表現した。「僕はただナショナルズに戻ってきて、このチームの勝利を手助けする機会を得たいと思っていたんだ。他のチームでプレーすることは本当に考えられなかった」とジマーマン。「まだ高いレベルでプレーできると思っているし、チームの勝利を手助けできると思う」とチームに貢献することを誓った。

現在36歳のジマーマンは、モントリオール・エクスポズが首都ワシントンD.C.へ移転してナショナルズが誕生した1年目、2005年のドラフト全体4位指名を受けてナショナルズに入団。昨季は家族を優先して出場辞退を選択したが、15年間のメジャー生活で1689試合に出場して打率.279、270本塁打、1015打点をマークしている。

ジマーマンは「メジャー契約のオファーがあるかどうかわからなかったし、マイナー契約のオファーになる可能性もあった。僕は36歳で、1年間プレーしていないのだからね。(メジャー契約のオファーは)リズ(=マイク・リゾーGM)とチームが僕をリスペクトしてくれていることの証だと思う。感謝してもしきれないよ」と語る。今季は代打要員ないし控え一塁手としての起用が有力だが、どんな役割でも受け入れる姿勢を示している。

ナショナルズにとっても、球団史上初のフランチャイズ・プレーヤーとして長年にわたってチームを支えてきたジマーマンの存在は非常に大きい。出場試合数、本塁打、打点、二塁打、得点、四球、塁打などの各部門で球団記録を保持し、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2019年に球団のシリーズ1号アーチを放ったのもジマーマンだった。

「僕が戻ってきたのは、まだ高いレベルでプレーできる、まだチームの勝利を手助けできると思っているからだ」と力強く語ったジマーマン。メジャー16年目のシーズンを迎えるベテランはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

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