味わい深い駅舎です 長門粟野駅【木造駅舎巡礼10】山陰本線05

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本山陰本線長門粟野駅。構内の跨線橋からのカット。駅舎は山陰本線に沿う様に建てられています。駅前広場と遠くを囲む山々、片側の線路が使われていない島式ホーム。何とも山陰本線という雰囲気の駅です。個人的に、この空気感に惹かれました。

その前に、2015年(平成27年)8月9日に山陰本線の車窓から撮った阿川駅舎です。

残念ながら2019年(令和元年)11月に老朽化のため解体撤去されてしまいました。後悔は先にたたないのですが、この時下車してゆっくり駅舎を撮っておけば良かった・・・。現在は2020年3月に新たに作られた超モダンな駅舎にカフェなどが併設されている様です。今回は撮影に行っていません。

※2015年8月撮影

2020年夏に戻ります。山陰本線は、幡生駅からこの長門粟野駅までが下関市内です。なんと16駅も下関市内にあるのです。広いのですねぇ。

※2020年8月撮影

現在は、駅出入口が妻入りですが、かつては平入りだったそうです。平入りの写真を探しましたが、簡単には見つからないですね。

※2020年8月撮影

待合室は左の壁が改修されている部分です、

※2020年8月撮影

駐められている自動車は筆者の乗って来たレンタカーではありません。筆者は、目的である駅舎を撮るために当然邪魔にならない場所に駐めます。

※2020年8月撮影

2016年(平成28年)に駅舎の出入口とは反対側の妻壁が改修されています。

※2020年8月撮影

駅舎の横に古色蒼然とした木造トイレがありました。

※2020年8月撮影

駅舎出入口。建物財産標は見つけられませんでした。おそらく駅が開業した1930年(昭和5年)の建造です。

※2020年8月撮影

妻入りなのでホーム側には左の改札口から出入りします。駅舎内はきれいに装飾されています。

※2020年8月撮影

下関市立粟野小学校の「平成30年度地域活性化活動奨励事業」によると、毎週児童と先生が駅舎(待合室)の清掃を行っていると書かれていました。しかし、残念なことに明治7年(1874年)創立という粟野小学校は令和2年(2020年)3月に146年の歴史に幕を下ろし閉校になっています。つまり筆者の訪れた年の3月頃までは学童が清掃活動をしていたのです。おそらく近隣のボランティアさんが清掃をされているのでしょう。待合室はキレイでした。

※2020年8月撮影

ではホームに行ってみましょう。

(写真・文章/住田至朗)

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