ドラフト1位の佐藤だけでなく2位の伊藤ら新人6人が1軍抜擢
2021年のキャンプインまで残すところ1週間ほど。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当面の間は無観客での実施となる12球団の春季キャンプだが、各球団は続々とこのキャンプの1軍、2軍の組み分けを発表していっている。
昨季セ・リーグ2位に入り、今季2005年以来、16年ぶりのリーグ優勝を目指す阪神。1軍キャンプには41人が参加し、ルーキーも6人が抜擢されている。その1軍キャンプに参加する期待の若手たちを見ていこう。
・西純矢投手
2019年のドラフト1位右腕。ルーキーイヤーはウエスタン・リーグで11試合に登板してチームトップの4勝をマークした。昨季はファームで鍛え、経験を積んだ。成長した姿を見せて1軍への切符を掴みたい。
・伊藤将司投手
横浜高、国際武道大、JR東日本を経て、ドラフト2位で入団したルーキー左腕。最速146キロの先発タイプの左腕で開幕ローテ入りも期待される。1軍キャンプ、オープン戦でアピールし、開幕1軍入りを目指す。
・佐藤蓮投手
静岡の飛龍高から上武大を経て、阪神に入団したドラフト3位ルーキー。最速155キロの真っ直ぐを武器とし、こちらはリリーフタイプの右腕だ。カットボールやフォークなど変化球も多彩で、リリーフ陣に割って入ってこれるか。
・石井大智投手
秋田工業高専から四国アイランドリーグplusの高知を経て、ドラフト8位で阪神へ。5年制の高専卒業者では、史上初めてのドラフト指名選手。最速153キロの真っ直ぐを武器に一気に開幕1軍入りも狙う。
・栄枝裕貴捕手
立命館大からドラフト4位で指名された強肩が自慢の捕手。フットワークも軽く走攻守兼ね備え、1軍キャンプに抜擢された。梅野、坂本、原口といった先輩捕手に交じってアピールし、1軍に割って入ることはできるか。
ドラ1佐藤輝明、2年目井上広大と和製大砲候補の飛躍に期待
・佐藤輝明内野手
4球団が競合した昨年のドラフトの目玉。近大から阪神に入団し、即戦力として期待される。大学時代は通算14本塁打を放ってきたスラッガーで広角に強い打球を打てる。「糸井2世」とも称される高い身体能力でキャンプからアピールしてもらいたい。
・中野拓夢内野手
日大山形高、東北福祉大、三菱自動車岡崎を経てドラフト6位で入団。シュアなバッティングと守備力が持ち味の遊撃手だ。阪神の遊撃手は木浪、小幡、北條らがいるものの、絶対的なレギュラーはおらず、中野もこの競争に割って入れるか。
・井上広大外野手
2019年のドラフト2位で履正社高から入団した期待のスラッガー。ウエスタン・リーグではリーグ2位の9本塁打、同3位の36打点と結果を残し、1軍でも6試合に出場してプロ初安打もマークした。2年目の躍進を期待したい若手有望株だ。(Full-Count編集部)