外野手補強目指すジャイアンツ ロサリオ&ブラッドリーJr.に興味

「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサーによると、外野手の補強を目指しているジャイアンツはエディ・ロサリオとジャッキー・ブラッドリーJr.に興味を示しているようだ。ジャイアンツの外野で不動のレギュラーと言えるのは右翼のマイク・ヤストレムスキーだけ。アレックス・ディッカーソン、オースティン・スレイター、マウリシオ・デュボンらがレギュラー候補だが、有力外野手の獲得によるグレードアップを目指しているようだ。

球界有数の好守を誇る中堅手として知られるブラッドリーJr.は多くのチームにフィットする存在だが、ジャイアンツには特にフィットする存在であると言える。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークは外野が独特の形状をしており、外野手には高いスキルが求められるからだ。現時点ではホンジュラス出身の26歳・デュボンが正中堅手の筆頭候補だが、ブラッドリーJr.の加入は大きなグレードアップとなる。

一方のロサリオは左翼手であり、守備・走塁面ではブラッドリーJr.に大きく劣るものの、2019年に32本塁打109打点、昨季も57試合で13本塁打42打点を記録しているように、30本塁打100打点クラスの成績を期待できる打力が魅力だ。ただし、ジャイアンツでは昨季、ロサリオと同じ左翼手で左打者のディッカーソンが打率.298、10本塁打、OPS.947の好成績を残しており、わざわざロサリオを獲得する必要があるかどうかは微妙なところ。獲得の優先度としてはブラッドリーJr.のほうが高そうだ。

ブラッドリーJr.の争奪戦には、再契約を目指すレッドソックスのほか、ジョージ・スプリンガーの争奪戦に敗れたメッツや、スプリンガーが退団したアストロズなどが加わっているとみられる。今オフはフリーエージェント市場の中堅手の層が薄く、有力選手はスプリンガーとブラッドリーJr.くらいしかいなかったため、スプリンガーが市場から消えた今、ブラッドリーJr.に人気が集中しているのは当然の流れと言えるだろう。

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