フランス1部パリサンジェルマン(PSG)が、エースで去就が注目される同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の移籍金を1億6000万ユーロ(約202億円)に設定した。
エムバペとPSGの契約は2022年夏まで残っているが、スペイン1部レアル・マドリードやバルセロナ、イングランド・プレミアリーグのリバプールやマンチェスター・シティーなど多くのビッグクラブによる大争奪戦が展開されている。
その一方でPSG側も契約延長を打診して残留させようとしていたが、スペインの全国紙「ABC」は「エムバペの移籍金が1億6000万ユーロになる」と報道。PSG側が契約延長を断念し、最も売り時と言える今夏の放出に向けて具体的な移籍金を設定したという。
ただ、新型コロナ禍で各クラブの財政が厳しい中で200億円はハードルが高く、特にRマドリードは損失が大きいため「その額を支払うのはほとんど不可能だ」と同紙。しかし、名門はどうやら〝秘策〟を用意しているようだ。
「FWビニシウスを、関心を寄せているPSGに売却する」と同紙。PSGはかねてビニシウスの才能に注目しており、同胞のFWネイマール(28)と共闘すればブレーク可能とみている。そこでブラジルの至宝を取引材料に使ってPSGと商談しようというわけだ。
また、Rマドリードは在籍選手に25%の報酬カットを求めており、多くの選手と合意する見込みでうまくいけば5400万ユーロ(約69億円)を捻出できる。ビニシウスの移籍金を含めて新たに120~130億円の資金が準備できそうだ。
資金計画を具体化させている名門がエムバペ争奪戦をややリードか。