小田原市と山北町 ワクチン接種対策部署を設置 神奈川

ワクチン接種に向け、守屋市長から辞令交付を受ける「感染症対策係」職員(左)=小田原市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県小田原市は25日、ワクチン接種に向けた「感染症対策係」を新設した。小田原医師会などと連携し、16万人以上が接種するための環境整備を進める。

 市は対策係を置く市健康づくり課に職員7人を増員。守屋輝彦市長が同日、同係の職員8人に辞令を交付した=写真。守屋市長は「1人2回の接種で約33万回分の準備をしなければいけない。これまで経験したことのない事業だが、総力を挙げていかないと」と全市的な取り組みに意欲を見せた。

 市は65歳以上の高齢者約5万6千人を優先し、3月に接種券を送付。個別の医療機関で接種できるよう医師会と調整していくという。対策係の担当職員は「市民に分かりやすい情報発信と希望者ができるだけ早く接種できるようにしたい」と話した。

 山北町も21日にワクチン接種対策チームを発足。65歳以上約4千人を対象に3月下旬の接種スタートを目指す。

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