かもめや、あいおいニッセイ同和損保と資本業務提携

ドローン活用をはじめとした陸・海・空の無人物流インフラ構築を推進する株式会社かもめや(以下、当社)は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)と資本業務提携を結んだ。

あいおいニッセイ同和損保は、CASE・MaaS領域への取り組みを通じ、地域課題解決に貢献する取り組みを続けている。一方かもめやは、無人ドローン配送を社会実装するための必須要件である「目視外/補助者なし運用(レベル3相当)

」を実現するためのシステムを開発・提供し、離島や山間部の医療や物流などの問題解決を目指している。

※ドローンの飛行レベルは「レベル1: 目視内での操縦飛行」、「レベル2: 目視内飛行(操縦なし)」、「レベル3: 人口密集地域外での目視外飛行」、「レベル4: 人口密集地帯での目視外飛行」に分類される

かもめやはこれまで、無人ドローン配送の早期社会実装に向け、多数の実証実験を行なってきた。2020年7月に両社は協力し、無人ドローン配送のモデル構築およびサービスと連携した保険商品の提供を目指し、「遠隔診療・無人ドローン配送実証実験」を実施するに至った。

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今回、あいおいニッセイ同和損保が保険面で支援することで運営安定化につながり、普及を後押しすることができるという考えから提携することとなった。さらに、共同研究体制の強化を図り、かもめやが保有する無人ドローンの飛行データを活用したリスク分析、ニーズ調査で得た知見を、新たな補償や料率体系の構築など、無人ドローン専用の保険商品・サービスの開発へと活かす狙い。また、将来の人口密集地帯での目視外運用(レベル4)も見据えた展開を行う方針だ。

なお、かもめやは日本政策金融公庫から資本性劣後ローンによる資金調達を実施したことも併せて発表した。

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