長崎県高校新人大会 バスケット男子 西海学園 10大会ぶり頂点

【男子決勝、西海学園-長崎西】第1クオーター2分、西海学園のセンター・ジャンバルボがシュートを狙う=県立総合体育館

◆「楽しく」伸び伸びプレー

 男子の西海学園が10大会ぶりに優勝を飾った。主将のガード南川が「楽しい」と自負する伸び伸びとしたプレースタイルが魅力のチーム。2度目の県新人王座に導いた67歳の鍛治監督は「バスケが好きな子たち。そこを大事に伸ばしてきた。今回もよく頑張ってくれた」と相好を崩した。
 今季も身体能力とバスケットスキルの高い選手がそろった。持ち味は例年同様、スピードを生かした攻撃力。その中心となる南川、徳永らガード陣に加え、187センチのジャンバルボや小田代らインサイドで頼もしいセンター陣も擁する。
 長崎西との決勝は、南川が「受けてしまった」と振り返ったように、序盤は速い展開に持ち込めなかった。48-45で入った第3クオーター、長崎西のガード尾﨑、馬場らに次々と得点を許して逆転された。
 追う展開で迎えた第4クオーター。11点差という状況だったが「いつも通りやろう。西海は乗ってきたら大丈夫」(南川)と焦らなかった。リバウンドからの速攻や連係プレーなどの持ち味を発揮して猛追。残り約20秒で同点にすると、勢いは延長戦も止まらなかった。
 この10年間、各種県大会で優勝争いはしてきたが、全国大会は2011年の全国高校選手権(ウインターカップ)を最後に遠ざかっている。今季の目標は「全国で勝つこと」。全国でまた西海学園のバスケットを見せるため、楽しく、伸び伸びと、しっかり準備を重ねる。

© 株式会社長崎新聞社