感染拡大・アリゾナ州の市長らがキャンプインを遅らせる嘆願書 今季もMLB開幕に影響か

アリゾナキャンプは予定通り行われるのか

メジャー15球団がキャンプを行うアリゾナ州の各自治体の市長ら代表者が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、米大リーグ機構(MLB)のロバート・マンフレッド・コミッショナーにキャンプ開始を遅らせるように嘆願書を送っていたことが25日(日本時間26日)に分かった。米CBSスポーツ(電子版)、AP通信など複数の米メディアが報じた。

嘆願書は「マリコパ・カウンティーでの新型コロナウイルスの感染現状は、国内でも最も高い地域に該当するため、スプリングトレーニングの開催を遅らせることが賢明だと考えます。これは3月中旬までに(2月15日の予想感染者数9712人から3月15日には3072人に)アリゾナ州の感染者が急激に減少すると予測するワシントン大学の保健指標評価研究所の公開データに基づいています」との内容。キャンプ地のメサ、スコッツデール、サプライズ、グレンデール、グッドイヤー、ピオリアらの市長ら10人の署名が添えられている。

アリゾナ州では1日平均7000人を超える感染者が判明。22日(同23日)までに新型コロナウイルス感染で1万2000人以上が亡くなっており、事態は深刻だ。

MLB各球団は2月中旬にバッテリー組がキャンプを始める予定だが、アリゾナ州でのキャンプ開始が遅れれば、4月1日(同2日)に予定されている開幕に影響する可能性が出てくる。選手会は予定通り開催したい考えで、開幕遅延には断固拒否の姿勢だ。MLBは選手会や公衆衛生当局などと協議することになるが、事態は見通せない。

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