トヨタ ルーミーは売れるのも納得デキ! ただシートアレンジの操作が難点

ミニバンとスーパーハイトワゴンのイイとこ取りをしたプチバンとして人気のトヨタ ルーミー。小さな見た目にも関わらず、シートアレンジをすれば自転車などの大物を簡単に飲み込んでしまうほど、使い勝手抜群! 今回はトヨタ ルーミーの車内をじっくり見ていこう!

トヨタ ルーミー(2020年マイナーチェンジモデル) グレード:G

前席シートヒーター完備は嬉しい!

ダイハツ タント, トヨタ シエンタ
ダイハツ タント, トヨタ シエンタ

トヨタ ルーミーは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmと5ナンバーサイズでダイハツ タント(全長3395m×全幅1475mm×全高1755mm)などの軽スーパーハイトワゴンよりひとまわり大きく、シエンタ(全長4260m×全幅1695mm×全高1675mm)などの比較的小さなミニバンよりひとまわり小さいといったイメージだ。

見た目からもわかる通り、開放感抜群の車内は、実際のサイズ以上に広く感じるほど。2020年9月のマイナーチェンジ後のモデルからディスプレイオーディオの装着も可能となるなど、エンタメ機能も充実している。

オーディオ上部には時計のほか、カレンダーなどを表示するディスプレイが装着されるなど、運転席まわりの使い勝手も申し分ない内容だ。

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買い物バッグをぶら下げられるフックなど、実用的な装備が充実している

インパネ下部にはシートヒータースイッチを完備している。温度の調整などはできないものの、運転席と助手席それぞれに装備されているのは嬉しいところ。

昨今はUSBソケットの数がクルマ選びのうえの重要な要素となりつつあるが、ルーミーに関してはインパネ中央に2つ、さらにシガーソケットが1つフロントに完備されている。

シートアレンジ次第で使い勝手抜群の広さ! 操作が複雑なのが難点……

慣れてしまえば簡単だが、取扱説明書をキチンと読まなければわからないほど複雑な構造。できてしまえば、超便利なのだが。

ラゲッジ容量はリアシート使用時で205L、リアシート格納時は958Lに拡大する。写真のようにダイブダウン方式(座面ごと足もとへ収納するタイプのこと。これによりフルフラットな荷室スペースを確保できる)を採用しており、長尺物も積載可能。ちなみにラゲッジ長は1540mmあるため、車中泊もこなせるスペースだ。

筆者が実際にルーミーのシートアレンジを行ったのだが、片手で操作するにはかなり厳しいほど思いというのが正直な感想だ。それに加えて、シートをダイブダウンする際に、ラゲッジ側から操作できず、2列目シートからシートを倒さなければならないなど、正直かなり面倒であった。

ソリオのシートアレンジはラゲッジ側から全ての操作が可能

ちなにみ直接的なライバルであるスズキ ソリオはだいぶダウン方式ではないものの、ワンタッチで、しかもラゲッジ側から操作できるため、シートアレンジに関してはソリオに軍配が上がるイメージだ。

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と今回はトヨタ ルーミーの写真を中心に見てきたが、見た目のサイズ以上にかなり広い車内、そしてシートアレンジ次第では大きな荷物だって余裕で積載可能ということが改めてわかった。

このサイズのクルマは現状、ルーミー(トール/ジャスティ)とスズキ ソリオという実質2車種しか存在しない。それだけに今後、この市場がどのように進化していくのが注目だ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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